[今日の視点]貴金属=総じて続伸、金は円安が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金は円安を受けて買い優勢となろう。銀
はニューヨーク高と円安を受けて上昇しよう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ
がニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.15ドル高の
3319.06ドル、銀が32セント高の3345セント、プラチナが35.61ドル
高の1075.60ドル、パラジウムは21.62ドル高の1026.78ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.12/14円で、前営業日の
大引け時点から0.58円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5450円前後、銀は157.0円前後、プラチナ
は4740円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金はドル安が支援】
 金はきのうの海外市場は、ドル安を受けて買い優勢となった。
 金はドル安が支援要因になった。トランプ米大統領の提案する減税法案が議会を通過
した場合、政府債務が数兆ドル増加するとの懸念が出ている。米財務省が実施した
160億ドルの20年債入札の需要は軟調となった。最高落札利回りは5.047%に
達した。20年債利回りは一時5.125%と2023年11月初旬以来の高水準を付
けた。
 ベセント米財務長官は、主要7カ国(G7)財務相会議の合間に日本の加藤勝信財務
相と会談し、貿易・為替問題を協議した。両者は為替レートは市場で決定されるべきで
あり、現時点でドル/円相場はファンダメンタルズを反映しているとの共通認識を再確
認したという。円相場は1ドル=144円台前半の円安に振れた。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【NYプラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米国の財政赤字に対する懸念からド
ル安に振れた。米金融大手ゴールドマン・サックスやJPモルガンの幹部らは、顧客の
欧州への資金移動を支援する傾向が高まっているとの認識を示した。
<今日の予定>
・機械受注 2025年3月(内閣府)
・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年5月速報(Markit)
・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年5月速報(Markit)
・独景況感指数 2025年5月(ifo)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米中古住宅販売統計 2025年4月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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