金・銀午前=金はまちまち、円高や現物安が上値を抑える

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金はまちまち。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高
やドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が10円安〜8円高、金ミニが8.5円
安〜66.0円高、ゴールドスポットが523円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が1万5100枚、金ミニが5565枚、ゴール
ドスポットが789枚、銀が0枚。
【NY金はドル高一服や米国債の利回り低下が支援】
 金はドル高一服や米国債の利回り低下が支援要因になった。米新規失業保険申請件数
は前週比1万4000件増の24万件と、3年半ぶりの高水準となった。労働市場の緩
和が続く中、予想以上に増加し、5月の失業率も上昇基調にあるとみられる。市場予想
は23万件だった。
 米国際貿易裁判所は、トランプ大統領が「解放の日」と位置付けて4月2日に発表し
た貿易相手国に対する関税を差し止めた。米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)
のハセット委員長は「活動家的な判事による判断」と一蹴した。米連邦高裁は、トラン
プ大統領が世界各国・地域に対して課した関税の大半を違法とした判断について、一時
的な執行の差し止めを命じた。
 金先限は1万5400円まで下落した。円高やドル建て現物相場の軟調が圧迫要因に
なった。円相場は1ドル=143円台後半の円高に振れた。5月の東京都のコア消費者
物価指数(CPI)が2023年1月以来の高水準となった。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、ドル高一服や米国債の利回り
低下を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3316.02ドルから、ユ
ーロ高一服を受けて売り優勢となった。
 午前11時現在、金が3309.65ドル、銀は3316セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3272.15ドル、銀が3321セント。

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