●週間見通し金、値固めから上昇再開を打診=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は3300ドル水準で売買が交錯する展開になった。通商環境のリスク評価が大
きく揺れ動く中、金相場は明確な方向性を打ち出せなかった。米裁判所がトランプ関税
の大部分について差し止めを命じると急落する場面も見られたが、その後は通商環境の
早期安定化は困難との見方が優勢になり、押し目は買い拾われている。米金利、ドルも
明確な方向性を打ち出せていない。金上場投資信託(ETF)売りが一服していること
はポジティブ。
 今週は値固めから上昇再開を打診する展開が続く見通し。持高調整の売りは一巡し、
下値を固めていくフェーズになる。金ETF売りが止まり、逆に押し目買いが入り始めて
いることはポジティブ。月初のため、米中で経済指標の発表が集中するが、特に景気減
速懸念が高まると上振れ期待が高まる。売買が活発化しているとは言い難く、上昇再開
よりも値固めの目線が優先される。しかし、3300ドル水準で底固さを維持し続け、
金ETF市場に対する資金流入が活発化すると、上振れ期待が高まる。三角保ち合い相
場を上抜く動きの有無にも注目したい。
 予想レンジは3250〜3400ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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