石油午前=上昇、期中10月限は5万5000円に接近するまで上げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 午前の石油市場は上昇。序盤はニューヨーク原油時間外取引の反発から期中10月限
から反転となった。期中10月限は序盤、400円程度の上昇で推移。上値は重く、上
げ幅は限定的だった。買い一巡後、上げ幅を縮小も3ケタ高を維持し、しっかりと推
移。午前10時半過ぎからジリ高となり、700円近い上げ幅を維持。他限月も堅調に
推移。序盤、売り優勢で推移した6月当限もプラスサイドに浮上し、閑散商いながら
1020円高。
 円相場が1ドル=143円台後半から143円台半ばに小幅高となっていることは上
値圧迫要因。時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比1.79ドル高の62.
58ドルで取引されている。
 日中取引開始後、原油の2025年10月限はプラスサイドに反転。5万4990円
までジリ高となり、5万5000円に接近するまで上げ幅を拡大。
 午前11時40分現在の前営業日比は、ガソリンが出来ず。灯油が出来ず。原油が
400〜1020円高。
 午前11時40分現在の出来高はガソリンが0枚、灯油が0枚、原油が810枚。
【中国の原油需要の伸び悩みが上値圧迫要因か】
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国は5月31日にオンライン会議を実
施し、7月の原油生産量を日量41万1000バレル引き上げで合意。原油生産のシェ
ア維持のため、5、6月に続く増産姿勢を維持。先週の時点で増産体制維持との予想が
多く、週明けのニューヨーク原油時間外取引は反発。買い一巡後は伸び悩んでいたが、
午前11時頃から上げ幅を拡大。
 週末に中国の国家統計局が発表した5月の中國の製造業購買担当者景況感指数(PM
I)は、49.5にとどまり、不況と好況の判断の目安の50を2カ月連続で下回っ
た。中国景気は最悪期を脱したが、回復力は鈍いとの見方が多く、同国の原油需要の伸
び悩みでニューヨーク原油、ブレント原油相場の上値圧迫要因になりそうだ。
【海外原油夜間取引=反発】
 ニューヨーク時間外取引で7月限は前日比1.79ドル高の62.58ドルで取引さ
れている。本日これまでのレンジは61.06〜62.63ドル。
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