−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,397.2 +81.8 シカゴ大豆 2025/ 7 1,033.50 - 8.25 NY銀 2025/ 7 3,469.4 +166.5 シカゴコーン 2025/ 7 438.25 - 5.75 NYプラ 2025/ 7 1,063.2 + 8.3 NY原油 2025/ 7 62.52 +1.73 NYパラ 2025/ 6 988.60 +27.30 ドル・円 142.71 -1.29 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は142.50円まで下落 NY為替市場、6月相場入りとなる中、貿易問題への懸念が再び広がり、ドル安・円 高が優勢となった。この日発表になったISM製造業景気指数が予想を下回ったことを きっかけに、ドル安が強まり、ドル円も142円台半ばまで一時下落。 米中貿易協議に悪化の兆候が見えていることや、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウ ムの関税引き上げを発表したことが不透明感を広げている。トランプ大統領は中国が米 国との暫定貿易協定に違反していると非難。それに対して中国はその非難に反発してい る。両国は関税を90日間停止することで合意していたが、この対立により合意の将来 に懸念が生じているようだ。加えて、トランプ大統領は金曜日、鉄鋼、アルミの輸入関 税を4日から25%から50%に倍増すると発表した。 アナリストは「現在の貿易情勢を把握または予測するのは本当に困難。裁判所の判断 も入り乱れ、さらに複雑になっている。当面は、関税はピーク時の攻撃性が過ぎたとし ても、不確実性の長期化が見込まれる」と語っていた。 ◎NY貴金属=反発、米ISM製造業景況指数の低下で ニューヨーク金、銀は反発。 金8月限は反発。時間外取引では、米中の対立や、トランプ米大統領が鉄鋼やアルミ ニウムに対する関税を50%に引き上げることを表明したことを受けて買い優勢となっ た。欧州時間に入ると、ドル安を受けて上値を伸ばした。日中取引では、米ISM製造 業景況指数の低下を受けて買い優勢となった。 銀7月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ7月限は高。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、貿易戦争に対す る懸念や株安を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、金堅調が下支えになった が、戻りは売られた。日中取引では、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。 パラジウム9月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。 ◎LME=反発、米中貿易協議悪化懸念などを受けたドル安から アルミ3カ月物は反発。2454ドルで堅調で取引を開始した後、アジア株安を受け て値を落とし2454.50ドルの安値を記録した。その後、米中貿易協議の悪化懸念 や米トランプ政権による鉄鋼・アルミニウムの輸入関税引き上げが米経済に与える影響 が警戒されるなかドル安が強まったため、引けにかけて値位置を切り上げ、終了間際に 2477ドルの高値に達した。戻り売りを吸収し、堅調に引けを迎えた。 銅3カ月物は大幅反発。9560ドルで大きく値を伸ばして寄り付いた。アジア時間 の序盤に9511ドルの安値まで値を落とした。その後、地合いを引き締め、欧州の時 間に9630ドルまで浮上。先週金曜日にトランプ大統領が中国が米国との暫定貿易協 定に違反していると非難したことに中国が反発したことで米中貿易協議の悪化懸念が強 まったうえ、トランプ政権による鉄鋼・アルミニウムの輸入関税が嫌気され、ドル安が 支援材料となった。5月の米ISM製造業景況指数の低下によるドル安も追い風とな り、買い優勢となった。9600ドルを支持線に堅調な値動きが続いた後、9636. 50ドルの高値を付けた。終盤も崩れず、100ドル超の上げ幅を維持して取引を終え た。 ◎NY原油=反発、OPECプラスは追加増産を決定も買い戻しが優勢 ニューヨーク原油の期近は反発。 石油輸出国機構(OPEC)プラスのうち、主要8カ国は7月の増産幅を日量41万 1000バレルまで引き上げることを決めたが、この決定は織り込み済みで買い戻しが 優勢となった。この主要8カ国は4月から日量220万バレル規模の協調減産の解消を 開始しており、5月や6月についても増産を前倒ししているが、実際の供給量はほとん ど増えていないとみられている。ロシアとウクライナの武力衝突が激化するなかで、ロ シアの石油に対する追加制裁が警戒されているほか、米国とイランの核開発協議の不透 明感も買い手がかり。山火事を受けてカナダの生産量が減少していることも支援要因。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は続落、コーンは順調な生育などで期近が続落 大豆は軒並み続落。 米トランプ大統領が先週金曜日に中国が米国との暫定貿易協定に違反していると非難 したのに対し中国が反発したことを受けて米中貿易協議の悪化懸念が強まり、米国にと って最大の輸出相手先国である中国への輸出不安が高まったことで売り優勢となった。 また、米産地での順調な作付及び生育も弱材料視された。 コーンはまちまち。主要限月は続落。 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を上回る強気な内容だったうえ、 ドル売り傾向が強まったが、米産地が天候に恵まれ順調に生育が進行していることで、 早くも豊作を見込む向きが強まったうえ、ブラジル産コーン生産高が過去最高の1億 3900万トンとされるなか、世界的な需給緩和見通しが強まったことも引き続き重石 となり、主要限月は売り優勢となった。 MINKABU PRESS
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