金・銀午前=金は続伸、円安や現物高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は続伸。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は上げ一服となったが、円安や
ドル建て現物相場の押し目を買われたことを受けて堅調となった。銀の商いは成立しな
かった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が68〜142円高、金ミニが69.5
〜138.5円高、ゴールドスポットが566円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が1万6554枚、金ミニが7177枚、ゴール
ドスポットが975枚、銀が0枚。
【NY金は米JOLTS求人件数の増加が圧迫】
 金は米JOLTS求人件数の増加が圧迫要因になった。4月の米雇用動態調査(JO
LTS)によると、求人件数は19万1000件増の739万1000件だった。市場
予想は710万件だった。予想外に増加し、ドル高に振れた。一方、4月の米製造業新
規受注は前月比3.7%減少した。大幅に減少し、関税導入前の駆け込み購入の効果が
薄れる中、企業の設備投資は第2四半期序盤に勢いを失った様子。市場予想は3.1%
減だった。
 トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム関税を25%から50%に正式に引き上げ
る大統領令に署名した。また米大統領は中国の習近平国家主席と近く電話会談を実施す
ると改めて表明した。
 金先限は5月12日以来の高値1万5684円を付けた。円安やドル建て現物相場の
堅調が支援要因になった。円相場は1ドル=144円台前半まで円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、ドル高や米JOLTS求人件
数が予想外に増加したことを受けて売り優勢となった。アジア市場では、トランプ米大
統領が、鉄鋼・アルミニウム関税を25%から50%に正式に引き上げる大統領令に署
名したことを受けて押し目を買われた。
 午前11時現在、金が3369.95ドル、銀は3461セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3354.78ドル、銀が3409セント。

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