[今日の視点]貴金属=金が反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢とな
ろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PG
M)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は41.46ドル安
の3317.47ドル、銀が7セント安の3604セント、プラチナが3.43ドル安
の1166.57ドル、パラジウムは25.57ドル高の1003.18ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.67/69円で、前営業日の
大引け時点から0.60円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5548円前後、銀は168.4円前後、プラチナ
は5125円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金は予想以上の米雇用統計が圧迫】
 金は前週末の海外市場は、予想以上の米雇用統計を受けて売り優勢となった。
 金は予想以上の米雇用統計が圧迫要因になった。5月の米雇用統計によると、非農業
部門雇用者数は13万9000人増加で前月から減速したが、事前予想を上回った。失
業率は3カ月連続で4.2%となった。市場予想は、非農業部門雇用者数が13万人
増、失業率は4.2%だった。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は、9日にロ
ンドンで行われる中国との貿易協議を巡り、米国側は重要鉱物の流通回復を目指す考え
だと述べた。
 トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を1%ポイント引き下
げるべきだと述べ、利下げが後手に回っているとしてパウエルFRB議長を改めて非難
した。また米FRBの次期議長に関する決定が近く明らかになると発言、良い議長なら
金利を下げるだろうと述べた。
 銀は前週末の海外市場は、テクニカル要因の買いが入ったが、金軟調に上値を抑えら
れた。
【プラチナは株高が支援】
 プラチナは前週末の海外市場では、株高を受けて買い優勢となった。
 プラチナは株高が支援要因になった。米雇用統計が事前予想を上回った。一方、中国
商務省は7日、欧州連合(EU)企業に対するレアアース(希土類)輸出について、審
査と承認を迅速化する意向を示した。今夜は米中の貿易協議が予定されており、内容を
確認したい。
<今日の予定>
●オーストラリア(女王誕生日)、スイス(聖霊降臨祭月曜日)
・国内総生産 2025年1-3月期2次速報(内閣府)
・国際収支(経常収支) 2025年4月(財務省)
・中国消費者物価指数 2025年5月(国家統計局)
・中国生産者物価指数 2025年5月(国家統計局)
・中国貿易収支 2025年5月(税関総署)
・米卸売在庫 2025年4月確報値(商務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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