●論点解説穀物、天候リスク高まらず上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 穀物相場は天候相場の目線で上値の重さを維持している。作付け期終了で自立反発的
な動きも促されやすい時期だが、足元の気象環境が安定しているため、良好な気象環境
で受粉期に突入するとの楽観的な見方が織り込まれている。前週は産地の気温上昇・乾
燥傾向を材料視する動きも見られたが、9日発表の作況報告の数値は逆に上振れしてお
り、豊作期待の織り込みが維持されている。
 今週は12日に米農務省(USDA)需給報告が発表される。深刻の米期末在庫見通
しの市場予想は、トウモロコシが17.92億Bu(前月は18.00億Bu)、大豆
は2.98億Bu(同2.95億Bu)と微調整に留まる見通し。イベントリスクとし
ての警戒感はあるが、事前に積極的な売買は求められていない。米中通商協議を手掛か
りとした売買も限定され、引き続き天候リスクの有無が焦点化されやすい。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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