●論点解説金、中東地政学リスク織り込むか?=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金相場は保合気味の展開が続いているが、底固さを維持している。5月は金上場投資
信託(ETF)市場でも持ち高圧縮の動きがみられたが、6月入りしてからは改めて買
いポジションを構築する動きが強くなっている。米中通商協議が進展しているとはい
え、安全資産に対する高いレベルの投資ニーズが維持されていることが確認できる。特
に、足元では地政学リスクへのヘッジニーズが改めて高まるかが焦点になりつつある。
11日の取引終盤の米株式市場では、イラン情勢を巡る緊張状態がリスクオフ化を促し
た。原油相場も中東地政学リスクの織り込みで急伸しており、改めて地政学リスクへの
ヘッジが求められるマーケット環境になれば、3400ドル台回復を試す原動力になる
可能性がある。トランプ大統領は、中東が「危険な場所になる可能性がある」として、
政府職員の一部を移動させていることを明らかにしている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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