NY原油市況=小反落、イスラエルは今のところイラン攻撃を見送り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     69.03       69.29       66.72       68.04        - 0.11
  2025/08     67.68       67.93       65.51       66.64        - 0.26
  2025/09     66.43       66.76       64.38       65.38        - 0.34
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,326,244             1,985,121    ( - 22,196)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     218.87    - 1.66
                            2025/08     218.04    - 1.41
         改質ガソリン       2025/07     214.29    - 2.39
                            2025/08     212.71    - 2.25
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.26〜
0.11ドル安。その他の限月は0.37〜0.28ドル安。
 米国とイランの核開発協議が行き詰まっているなか、イスラエルがイラン攻撃を開始
するとの観測が強まっていることが相場を一段と押し上げる場面はあったが、今のとこ
ろ攻撃は見送られており、上昇が一服した。ただ、トランプ米大統領は「差し迫ってい
るとは言いたくないが、起こる可能性は十分にある」と述べた。また、イランは核兵器
を保有することは出来ないと繰り返し言及している。
 国際原子力機関(IAEA)理事会は、イランが核不拡散義務に違反しているとの決
議を採択した。米国、英国、フランス、ドイツが提案したこの決議は、理事会の35カ
国のうち19カ国が賛成票を投じた。棄権は11カ国。IAEAがイランに対して決議
を採択したのは2005年以来。反対票を投じたのはロシア、中国、ブルキナファソ。
 トランプ米大統領が相互関税の一時停止期限である7月9日を控えて、一方的に相互
関税の税率を設定すると示唆したことは重し。トランプ米大統領は「2週間以内に関税
率を設定している国々に書簡を送る」、「受け入れるか拒否するか選べということだ」
と述べた。ベッセント米財務長官は相互関税の90日間の一時停止期間を延長する可能
性が高いとの認識を示しているが、トランプ米大統領の発言を受けて関税を巡る混乱が
意識された。
 時間外取引で7月限は一時69.29ドルまで上振れしたが、買いは続かず。押し戻
されると通常取引開始前にかけて66.72ドルまで軟化した。ただ、通常取引開始後
は下げ幅を縮小。プラス圏に浮上した後、小幅安で引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国、イランの攻撃がイスラエルの防空システムを圧倒することを懸念=報道
・日曜日までに合意が得られない場合、イスラエルがイラン攻撃を開始する可能性=報
道
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