−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,402.4 + 58.7 シカゴ大豆 2025/ 7 1,042.25 -8.25 NY銀 2025/ 7 3,629.5 + 3.4 シカゴコーン 2025/ 7 438.50 +1.50 NYプラ 2025/ 7 1,275.1 + 15.5 NY原油 2025/ 7 68.04 -0.11 NYパラ 2025/ 9 1,065.90 -26.70 ドル・円 143.55 -1.06 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は143円台前半まで下落 NY為替市場、ドル安が優勢となり、ドル円は一時143円台前半まで下落する場面 が見られた。貿易摩擦と中東情勢がリスク回避のムードを広げ、ドルは下落。最近のリ スク回避はドル安の反応に変化しており、ドルは2022年以来の最低水準に接近して いる。 この日発表の5月の米生産者物価指数(PPI)もドルをさらに押し下げた。前日の 消費者物価指数(CPI)に引き続き、予想を下回る内容となり、5月はインフレが加 熱しなかったことを示している。市場は年内の米利下げ期待をさらに高めているが、F RBの慎重姿勢に変化はないものと見られている。 貿易摩擦と中東情勢については、トランプ大統領が、今後数週間で数十カ国の貿易相 手国に対して一方的な関税を課す意向を表明し、不確実性を高めている。米中協議は合 意したといいながらも不透明感から懸念残る。一方、中東情勢の緊張が高まっている。 イラン情勢が再び緊迫化しており、イスラエルのイラン攻撃の可能性も出ている。米政 府はきのう、中東地域が危険な場所になる可能性があるとして、同地域から米国人を退 避させていると発表した。 ◎NY貴金属=金が続伸、予想以下の米PPIや中東緊張で ニューヨーク金は続伸、銀は総じて反発。 金8月限は続伸。時間外取引では、トランプ米大統領の関税発言を受けて買い優勢と なった。欧州時間に入ると、利食い売りが出たが、押し目は買われた。日中取引では、 予想以下の米生産者物価指数(PPI)や中東の緊張の高まりを受けて買い優勢となっ た。 銀7月限は欧州時間に利食い売りが出たが、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われ た。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安となったが、利食い売りに上値を押 せられた。欧州時間に入ると、利食い売りが出たが、ドル安を受けて押し目を買われ た。日中取引では、予想以下の米生産者物価指数(PPI)や金堅調を受けて買い優勢 となった。 パラジウム9月限は、欧州時間から戻りを売られて軟調となった。 ◎LME=アルミ・銅はドル安傾向を受けて堅調、ニッケルは続落 アルミ3カ月物は小幅続伸。2514ドルで小安く取引を開始。アジアの時間は銅の 堅調に追随し2529.50ドルの高値を付けたうえ、しばらく2520ドル台での高 下となったが、欧州の時間帯半ば以降に一段安となった。米国時間には2505.50 ドルの安値を記録した。その後はドル売りの動きが手掛かりとなり、買い戻す動きが広 がり、プラスサイドを回復して終了。 銅3カ月物は反発。9663ドルで堅調で取引を開始。前日、3ケタの下げ幅を記録 したが、この日はアジア時間から買い戻す動きが広がり、9709.50ドルまで値を 伸ばした。しかし、アジア株が頭重く推移するなか、転売が優勢となり、値を崩し、マ イナスサイドに転じた。9639ドルの安値まで値を落とした後はドル安を受けて終盤 にかけて買い戻され9700ドル前後の値位置まで回復。この日の高値圏を維持したま ま取引を終えた。 ◎NY原油=小反落、イスラエルは今のところイラン攻撃を見送り ニューヨーク原油の期近は小反落。 米国とイランの核開発協議が行き詰まっているなか、イスラエルがイラン攻撃を開始 するとの観測が強まっていることが相場を一段と押し上げる場面はあったが、今のとこ ろ攻撃は見送られており、上昇が一服した。 トランプ米大統領が相互関税の一時停止期限である7月9日を控えて、一方的に相互 関税の税率を設定すると示唆したことは重し。トランプ米大統領は「2週間以内に関税 率を設定している国々に書簡を送る」、「受け入れるか拒否するか選べということだ」 と述べた。ベッセント米財務長官は相互関税の90日間の一時停止期間を延長する可能 性が高いとの認識を示しているが、トランプ米大統領の発言を受けて関税を巡る混乱が 意識された。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は軒並み続落、コーンは総じて小反発 大豆は軒並み続落。 米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が低迷していることが重石となっ た。また、バイオ燃料混合率引き下げ懸念が浮上するなか、大豆油が軟調となったこと も弱気材料視され、軟調となった。 コーンは総じて小反発。 米農務省(USDA)発表の月例需給報告では25/26年度の生産量予測は前月と 同量に据え置かれたものの、前年度からの繰り越し在庫が引き下げられた結果、前月時 点よりも需給引き締まり観測が示されたことが買い支援要因になった。 MINKABU PRESS
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