シカゴコーン市況=総じて小幅反発、米需給引き締まり観測やドル売りで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/07    436.50      441.75      435.25      438.50      + 1.50
  2025/09    425.25      428.75      423.25      426.25      + 1.00
  2025/12    439.75      443.25      437.75      440.50      + 0.75

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       495,384       376,889       1,614,375 (+  101)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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  米国産コーン(6月12日発表)     単位:百万Bu
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                                2025/26年度             2024/25年度
        発表日                6/12      5/12         6/12      5/12
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    作付面積            95.3      95.3         90.6      90.6
    収穫面積            87.4      87.4         82.9      82.9
    単  収           181.0     181.0        179.3     179.3
    期初在庫           1,365     1,415        1,763     1,763
    生  産          15,820    15,820       14,867    14,867
    輸  入              25        25           25        25
    供給合計          17,210    17,260       16,655    16,655
    飼料用            5,900     5,900        5,750     5,750
    食品・種・工業用       6,885     6,885        6,890     6,890
    内エタノール         5,500     5,500        5,500     5,500
    国内消費計         12,785    12,785       12,640    12,640
    輸  出           2,675     2,675        2,650     2,600
    需要合計          15,460    15,460       15,290    15,240
    期末在庫           1,750     1,800        1,365     1,415
    農家平均価格           420       420          435       435
    在庫/消費率          11.3      11.6          8.9       9.3
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 注)作付面積=百万エーカー、収穫面積=百万エーカー、単収=Bu/エーカー、
   農家平均価格=セント、在庫/消費率は%
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月18日−6月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて小反発。終値の前営業日比は変わらず〜1.50セント高。中心限月
の7月限は1.50セント高の438.50セント。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告では25/26年度の生産量予測は前月と
同量に据え置かれたものの、前年度からの繰り越し在庫が引き下げられた結果、前月時
点よりも需給引き締まり観測が示されたことが買い支援要因になった。

 7月限は436.50セントで取引を開始。しばらく437.25セントを上値抵抗
線としてもちあった後、米国の時間帯を迎えると地合いを引き締めて一時は441.
75セントまで浮上。高値から値を落とした後もドル安傾向が手掛かりとなって再浮上
し、小高く終えた。

 米農務省(USDA)発表の6月5日までのコーン週間純輸出成約高は76万
1700トンと、前週の110万2400トンを下回った。累計輸出検証高は
6592万9400トンと、前年同時期の5232万4400トンを約26%上回って
いる。
 USDAは米国の24/25年度期末在庫量を前月の14億1500万Buから13
億6500万Buに下方修正した。これを受けて25/26年度見通しは生産量予測が
前月と同量に据え置かれながらも、期末在庫量予測が前月の18億Buから17億
5000万Buに、期末在庫率予測は前月の11.6%から11.3%へと僅かながら
引き下げられた。

 25/26年度のブラジル及びアルゼンチンのコーン生産量予測は、ブラジルが前年
の1億3100万トン、アルゼンチンが5300万トンで共に前月から据え置かれた。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺地域で降雨が発生し気温は低下。コーン
ベルト北部では農作業の及び穀物の生育ペースは一時的に低下している。一方、コーン
ベルト南部では気温が上昇し、12日の最高気温は32℃に達している。
 今後5日間、ロッキー山脈以東では不安定な天気が続く見込み。南東部では特に雨が
ちな天気となり、5日間の雨量は50〜125ミリが見込まれる。またプレーンズ北部
および中西部北部でも25〜75ミリ程度の雨量となる見込み。
 6〜10日間予報よると、6月17〜21日はほとんどの地域で気温は平年並〜平年
を上回るだろう。

 シカゴ小麦は大幅下落。米農務省(USDA)発表の月例需給報告で25/26年度
の米需給見通しは若干の引き締まりが見込まれながらも、25/26年度の世界生産量
は前年度を上回る見通しとなっていることで、世界的な需給緩和見通しが広がるなか
売り優勢で運ばれた。
 期近の主要限月7月限は前日比7.75セント安の526.50セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、モンタナ州の一部地域およびダコタ州では干ばつを和らげる慈雨と
なった。一方、プレーンズ北部では気温が低下するなか降雨が発生。一方、プレーンズ
中部および南部のまとまった雨量を伴う雨は止んでいる。プレーンズ中部および南部で
は、土壌水分が過剰ななか、冬小麦の収穫作業や夏穀物の作付が行われている。

  米国南部では、テキサス州東部ではまとまった雨量を伴う降雨となった後で冠水が
発生。南東部では暖かななか降雨にも恵まれ、降雨による農作業のペース鈍化が見られ
ながらも穀物の生育は順調に進行。
今日の材料
・コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺地域で降雨が発生し気温は低下。
・コーンベルト北部では農作業の及び穀物の生育ペースは一時的に低下。
・コーンベルト南部では気温が上昇。
・6月5日までのコーン週間純輸出成約高は76万1700トンと、前週の110万
2400トンを下回る。

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