LME市況=アルミ・銅は中東情勢の緊張で反落、ニッケルは小幅続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,502.58  -   17.00     2,503.00  -   14.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,718.41  -   69.10     9,645.00  -   57.00
    ニッケル      14,936.18  -   13.40    15,128.00  -   14.00
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 アルミ3カ月物は反落。小幅安となる2517ドルで取引を開始。2527ドルまで
浮上したが、前日の高値2529.50ドルを上抜く上伸力はなく、銅の下落につれ安
となり、今月10日以来の安値となる2471ドルまで下落。銅の下げ幅縮小に追随
し、下値を切り上げる動きとなった。
 銅3カ月物は反落。9698ドルで小反落で寄り付いた。9712.50ドルまでジ
リ高となり、前日の高値9709.50ドルをわずかに上抜いたが、アジア株が軟調に
推移から上げ幅を削った。イスラエルがイランを空爆し中東情勢の緊張からリスク回避
の動きが強まり、9532ドルまで軟化。欧州株がドイツ株中心に下落し、需要減少不
安から下げ幅を拡大した。9600ドル割れとなると、下げ足を速め、今月3日以来の
安値となる9532ドルまで急落となった。6月のミシガン大学消費者信頼感指数(速
報値)が事前予想を上回り、前月より改善を示したことが支援材料となり、下げ幅を縮
小し9600ドル台に戻した。しかし米国株が前半の取引から大幅安となったことが足
かせとなり、前日の上げ幅をわずかながら上回る下落となった。
 ニッケル3カ月物は小幅続落。1万5135ドルで小安く取引を開始。1万5200
ドルまで反発したが、前日まで日足が4日連続の陰線引けとなるなど弱気のテクニカル
要因や銅の下落であっさりと下げに転じた。前日の安値1万5070ドルと顔合わせし
たが、1万5000ドル割れを試すことはなく、下げ幅を縮小し、小幅安で終えた。
今日の材料
・13日のアジア太平洋株式市場は軒並み下落。
・中国上海総合指数は小幅続伸、25.66ポイント安の3377.00ポイント。
・欧州株は下落。イスラエルによるイランの核関連施設への攻撃を受けて中東情勢が
 緊迫化したことから、リスク回避の売り注文が優勢となった。独・仏株価指数は1
 %超の下落。
・6月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
 結果 60.5 予想 53.4 前回 52.2
・ドルは堅調に推移。ドル円は1ドル=142,70円台まで下落したが、143円台後半に
 戻し、下値の堅さを示した。ユーロドルは前日のレンジ取引内での高下ながら売り、
 優勢。1ユーロ=1.1614ドルで上値を抑えられた。
・米国株は大幅安。ニューヨークダウは769.83ドル安。ナスダック指数は255.65ポイ
 ント安(1.30%の低下)。
・ニューヨーク貴金属は、金が大幅続伸。銀は小幅続伸。PGM系貴金属は下落。
 ニューヨーク原油は暴騰。
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