【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における3月3 日時点の大口投機家の売り越しは439万3716枚となり、前週の457万8369 枚から縮小した。取組高合計は5068万7857枚となり、前週から221万 6046枚(4.2%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.0%増、債券 合計が6.2%減、為替合計が5.5%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 0.2%減、エネルギー合計は3.4%減、金属合計は4.6%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式、債券で新規買い、買い 戻しが入って売り越しを縮小した。為替は手じまい売り、新規売りが出て買い越し(ド ル売り)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イスラエルと米国がイランを空爆し、イラン戦争の長期化が懸念されるな か、ドルが安全資産として買われた。またホルムズ海峡の封鎖が続き、ニューヨーク原 油が90ドル台に上昇した。一方、2月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想外に 減少した。インフレと労働市場悪化で金融政策の見通しも当面の焦点である。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が1万6575枚売り越し(前週1万1539 枚買い越し)、ユーロは13万6498枚買い越し(同15万6856枚買い越し)、 英ポンドは7万2686枚売り越し(同5万7072枚売り越し)となった。ユーロは 手じまい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がイラン戦争によるホルムズ海峡封鎖で供給ひっ迫が懸念される なか、2023年9月以来の高値92.61ドルを付けた。金はイラン戦争に対する懸 念を受けて1月30日以来の高値5417.15ドルを付けたのち、安全資産のドル買 いを受けて上げ一服となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が17万2150枚買い越し(前 週17万2712枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨ ーク金は16万0145枚買い越し(同15万9177枚)、ニューヨーク・プラチナ は1万3832枚買い越し(同1万3240枚買い越し)に拡大した。金、プラチナと もに新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが9万0059枚買い越し(前週8828枚買 い越し)、大豆は22万1902枚買い越し(同21万0272枚買い越し)に拡大し た。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は新規買いが新規売りを上回った。前週 のコーンは、輸出成約高の増加や原油高を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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