18日の東京株式市場は、朝方は売りが先行し日経平均株価は安く始まったが、その後は一貫して水準を切り上げ高値引けとなった。 大引けの日経平均株価は前営業日比348円41銭高の3万8885円15銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は16億2632万株、売買代金概算は4兆541億円。値上がり銘柄数は1092、対して値下がり銘柄数は461、変わらずは74銘柄だった。 きょうの東京市場は、中東の地政学リスクを背景に前日の欧米株が総じて軟調だったことからリスクオフの流れが意識され、朝方は先物に連動する形で日経平均がマイナス圏でスタートした。ところが、その後はすぐに前日終値を上回り、意外高ともいえる強調展開で下値を切り上げる動きに。外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことが輸出セクターを中心に追い風として意識されたほか、先物を絡めたインデックス買いが指数押し上げに寄与した。前日の日銀金融政策決定会合後の植田日銀総裁の記者会見について、ハト派寄りとの見方が広がり、これも円安と相まって投資家のセンチメントを強気に傾けた面もあったようだ。プライム市場全体の3分の2にあたる67%の銘柄が上昇した。なお、業種別では33業種中28業種が上昇し、値上がり上位には内需セクターが目立っている。 個別では、きょうも断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>が堅調だったほか、レーザーテック<6920>も商い増勢のなか大幅上昇、任天堂<7974>も買い人気を集めた。ファーストリテイリング<9983>が高く、良品計画<7453>、リクルートホールディングス<6098>も値を上げた。アドバンスクリエイト<8798>が値上がり率トップ、アステリア<3853>も急伸をみせた。日清オイリオグループ<2602>が大きく上値を伸ばしたほか、大成建設<1801>、メルカリ<4385>なども大幅に水準を切り上げた。 半面、三菱重工業<7011>、IHI<7013>など防衛関連株が売りに押され、フジクラ<5803>も値を下げた。日本製鉄<5401>が下落、商船三井<9104>も軟調だった。ミガロホールディングス<5535>が大幅安となり、gumi<3903>、プロレド・パートナーズ<7034>の下げも目立つ。セレス<3696>、GMOインターネット<4784>なども下値を探った。 出所:MINKABU PRESS
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