海外サマリー(20日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,385.7  - 22.4  シカゴ大豆  2025/11 1,060.75   -7.50
NY銀     2025/ 7 3,601.7  - 89.6  シカゴコーン 2025/12   441.25   -2.75
NYプラ    2025/ 7 1,264.5  - 48.6  NY原油   2025/ 8    73.84   +0.34
NYパラ    2025/ 9 1,054.90 - 4.90  ドル・円               146.12   +1.00
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NY原油は8月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は146円台前半まで上昇
 NY外為市場で中東情勢警戒が後退し、円売りにつながった。東京朝の時間帯にトラ
ンプ大統領がイランへの攻撃について、2週間以内に決定すると示したことで、今週末
の軍事介入への警戒感が後退したことなどが円売り・ドル買いとなった。
 ドル円はフィラデルフィア連銀景気指数の弱さから、一時145円台半ば割れまで調
整も、その後は反発し、146円台前半まで上昇した。
◎NY貴金属=金は反落、米国はイラン攻撃開始を一時猶予
 ニューヨーク金は反落、銀は続落。
 金8月限は反落。イラン・イスラエル戦争が続くなか、米国がイスラエルを支援する
ためにイラン攻撃を開始する見通しだが、米ホワイトハウスが最終的に攻撃開始を決定
するまでに2週間の猶予を提示したため、緊迫感が後退した。イランのアラグチ外相が
ジュネーブで英国やドイツ、フランスの当局者と会談したことも、外交的な解決の可能
性が残されていることを示唆し、安全資産を圧迫した。
 銀7月限は続落。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナは反落、パラジウムは下落。
 プラチナ7月限は反落。今月に入って急伸した反動で利益確定の売りが続いた。米国
離れ・ドル離れや、安全資産を求める動きを背景とした金相場の上昇が一巡し、貴金属
市場で割安なプラチナ相場に資金が流入しているものの、対立するイランと米国に対話
の余地が残されていると見られていることが重しとなっている。
 パラジウム9月限は軟調。プラチナ相場に連動した。
◎LME=アルミ・銅は米イラン攻撃への緊張後退で反発、ニッケルは反落
 アルミ3カ月物は反発。2525ドルで小幅反発で取引を開始。中国・上海総合指数
の軟調な足取りを受けて値を落とし、一時2513ドルの安値を付けた。安値を買い戻
された後、2522ドルを抵抗線とする低迷が続いていたが、米国の時間帯に米ホワイ
トハウスがイランに対する攻撃開始を最終的に決定するまでに2週間の猶予を提示した
ことで緊張が後退するなか地合いを引き締めてた。終盤に2564ドルの高値に達した
後、堅調に終えた。
 銅3カ月物は反発。9630ドルで小高く寄り付きながらも中国・上海株が小幅続落
となったことを受けて9558.50ドルまで値を落とした。欧州時間に買い戻す動き
が広がるなか、米ホワイトハウスがイランに対する攻撃を最終的に決定するまで2週間
の猶予を提示したことで緊張感が後退するなか値位置を切り上げ、一時9700ドルの
高値まで浮上。終盤には週末を控えていることもあって転売が見られたがプラスサイド
を維持して終了。
◎NY原油=中心限月は堅調、イランと米国の対話は望み薄
 ニューヨーク原油の期近は売り買い交錯。
 取引最終日の当限7月限は限月後退の動きを背景に軟化したが、中心限月である8月
限はしっかりと推移した。イラン・イスラエル戦争が続くなかで、イスラエルを支援す
るため米国がイラン攻撃を開始する見通しであることが引き続き相場を支えた。米国は
攻撃開始を決定するまで最大2週間の猶予を与えると発表し、イランと協議の余地を残
しているものの、イスラエルが攻撃を停止しなければイランは米国と対話しないと主張
している。イスラエルは目標達成まで攻撃を継続するとしている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。中東地域からの供給下振れが警戒
されている。
◎シカゴ大豆・コーン=全面安、一時は上伸するも週末を控え転売が広がる
 大豆は軒並み軟調。
 バイオ燃料混合率引き上げ計画を受けた大豆需要増加観測や米産地の降雨による生育
遅れ懸念などが手掛かりとなり11月限は一時は今年5月2日以来の水準まで上昇する
場面も見られたが、週末を控えて利益確定の動きが広がり、軟調に終えた。
 コーンは軒並み反落。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が強気な内容だったうえ、5月30日
以来の大口成約を発表したことが好感されてプラスサイドに浮上する場面が見られた。
しかし、週末を控えて転売が見られたうえ小麦・大豆の軟調も重石となり、売り優勢と
なった。
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