海外サマリー(23日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,395.0  +  9.3  シカゴ大豆  2025/11 1,046.75  -14.00
NY銀     2025/ 9 3,652.8  + 18.3  シカゴコーン 2025/12   433.75   -7.50
NYプラ    2025/10 1,294.9  + 25.3  NY原油   2025/ 8    68.51   -5.33
NYパラ    2025/ 9 1,086.70 +31.80  ドル・円               146.06   -0.03
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NY銀は9月限、プラチナは10月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は早朝に148円を試すまで上伸したが、146円台前半に反落
 NY為替市場、NY時間に入ってドル安が優勢となり、ドル円は146円台前半に下
げ幅を拡大。本日は一時148円台上昇する場面も見られていた。米軍がイランの核施
設を空爆したことで中東情勢への緊張が一気に高まった。為替市場は有事のドル高の動
きが強まっていたが、市場は意外にも落ち着いた反応を見せていた。
 NY時間にイランがカタールの米空軍基地にミサイルを発射とのニュースが流れ、市
場に緊張感が走ったものの、カタールが迎撃に成功したと伝わり、ミサイル発射につい
ては事前にイランからカタールへ通告があったとの報道もあって安心感に繋がった模
様。トランプ大統領が中東でのさらなる軍事関与を望んでいないとの報道も雰囲気をサ
ポートしていた。
 ドル円は一気に戻り売りを強め、一時146円ちょうど付近まで下落する場面も見ら
れた。地政学的リスクによる動きは歴史的に見て短命か軽微に留まることが多いとの声
も出ていたが、その通りの展開を市場は期待している模様。23日の原油相場は急落し
た。
◎NY貴金属=反発、中東情勢の緊張やドル安で
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金8月限は反発。時間外取引では、米軍のイラン核施設攻撃を受けて買い優勢で始ま
ったのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。欧州時間に入ると、イスラエルの
イラン攻撃を受けて押し目を買われた。日中取引では、利食い売りに上値を抑えられた
が、ドル安を受けて押し目を買われた。イランがカタールの米軍基地を攻撃したが、迎
撃された。
 銀9月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比はプラチナが19.4〜26.2ドル
高、中心限月の10月限が25.3ドル高、パラジウムは31.10〜35.80ドル
高、中心限月の9月限は31.80ドル高。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、株安を受けて売り優勢となったが、株安
一服や原油高を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ば
した。日中取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム9月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=アルミ・銅は米株高やドル安を受けて続伸、ニッケルは大幅続落
アルミ3カ月物は続伸。2554ドルで小高く取引を開始し、直後に2654.50
ドルまで値を伸ばした。しかし米国によるイラン空爆を受けて中東情勢不安が高まるな
かリスク回避の動きから値位置を落とし、2600ドルを割り込んだ。その後は、概ね
2565〜2580ドルのレンジで高下していたが、米株高やドル安傾向を受けて終盤
に浮上。40ドル近い上げ幅を維持して取引を終えた。
 銅3カ月物は続伸。9639ドルで堅調に寄り付いた後、アジア時間序盤に9672
ドルの高値まで上昇したが、週末の米国によるイラン空爆を受けて中東情勢への不透明
感が高まるなかアジア株安となったことで後に値を落としながらも9615ドルが支持
線となり、下値堅く推移。欧州の時間は9660ドル台まで値を伸ばしたが、9610
ドル台まで値を落としたが、米株高やドル安傾向が手掛かりとなって買い戻されてプラ
スサイドに転じた。上げ幅を縮小したが、堅調に引けを迎えた。
◎NY原油=急伸後に急落、イランと米国は沈静化を望むとの観測で
 ニューヨーク原油の期近は急落。
 米国がイランの核開発施設を攻撃し、中東情勢の緊迫感が一段と強まったことから相
場は一時急伸したが、イランの報復は限定的で、石油の供給障害が発生していないこと
から大きく売られた。イランはカタールにある中東最大の米軍基地であるアル・ウダイ
ドにミサイル攻撃を実施したものの、迎撃され被害は発生していない。イランの米軍攻
撃は小規模で、ホルムズ海峡封鎖などにより多大な影響を及ぼすことをイランは望んで
いないとの観測が高まった。米ニューヨーク・タイムズによると、トランプ米大統領は
イランの攻撃に対して報復するつもりはないという。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は急落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=続落、中東情勢不安を受けたリスクオフなどで
 大豆は軒並み大幅続落。
 米国によるイラン攻撃とイランによるその報復を受けて中東情勢不安が強まるなか、
リスク回避の動きが広がった。また、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が引
き続き低迷したことや、原油の下落も重石となり、軟調となった。
 コーンは揃って続落。
 中東情勢緊迫化を受けてリスクオフの動きが広がったことに加え、米農務省(USD
A)発表の作柄報告で作柄は前週と同程度を保つ、との見方が広がるなか、売り優勢と
なった。
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