【場況】 金が反落。イスラエルとイランの停戦合意を受けて売り優勢で始まった。その後は、 ドル建て現物相場の軟調や円高を受けて下値を試した。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が227〜89円安、金ミニが 208.5円安〜138.0円高、ゴールドスポットが260円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が3万5508枚、金ミニが1万4087枚、ゴ ールドスポットが2779枚、銀が0枚。 【金はイスラエルとイランの停戦合意が圧迫】 金は中東情勢の緊張の高まりやドル安が支援要因になったが、イランの報復措置で死 傷者が出なかったことを受けて上げ一服となった。米軍がイランの核施設3カ所を空爆 したことでホルムズ海峡封鎖などイランの報復措置に対する懸念が出た。ただトランプ 米大統領は、イランがカタールの米軍基地にミサイルを発射する前に米国に事前通告を 行ったと述べ、これにより人命が失われることがなかったと表明した。また米大統領 は、イスラエルとイランが暫定的な停戦に合意したと発表した。原油が急落し、金に利 食い売りが出た。 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長(金融監督担当)はインフレ圧力が抑 制されたままであれば、早ければ次回会合で利下げを支持したいという認識を示した。 6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.8と、前月の53.0か ら低下した。小幅な減速にとどまったものの、トランプ米大統領による包括的な関税導 入で物価はさらに上昇し、今年後半にインフレが高進する可能性が高いことを示唆し た。 金先限は1万5741円まで下落した。ドル建て現物相場の軟調や円高が圧迫要因と なった。円相場は1ドル=145円台半ばの円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、中東情勢の緊張の高まりやド ル安を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3352.27ドルから、イ スラエルとイランの停戦合意を受けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が3348.02ドル、銀は3602セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3353.36ドル、銀が3605セント。 MINKABU PRESS
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