シカゴ大豆市況=反発、大口輸出成約のデイリー報告などで買い戻し優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/07     1023.25     1034.25     1020.00     1027.75     + 5.00
  2025/08     1029.00     1040.50     1024.75     1033.25     + 5.50
  2025/11     1017.50     1032.00     1013.25     1024.75     + 8.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         326,303         821,596  (- 17,465)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月3日−7月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は反発。終値の前営業日比は5.00〜8.25セント高。中心限月の11月限
は8.25セント高の1024.75セント。
 このところシカゴ穀物全般に軟調地合いが続いていたが、週明けの30日に米農務省
(USDA)が作付面積や全米四半期在庫を発表することで、それを前にして売り方の
利食いの買い戻しが先行する形となった。またデイリー報告でメキシコ向けに大口輸出
成約が発表されたことも好感された。

 期近11月限は1017.50セントで取引開始。1013.25〜1032.00
セントと広めの推移となったが、引けは1024.75セントとレンジ中央に近かっ
た。

 この日USDAは、メキシコ向けに2025/26年度積みで大豆11万9746ト
ンの輸出成約が報告されたことを発表した。

 30日の発表に対する事前予想平均は、四半期在庫は9億7400Bu。作付面積は
8350万エーカーと、3月末の作付意向面積に近い数値となりそうだ。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、五大湖周辺〜ミシシッピ川中流域にかけて、散発的な降雨や雷雨
が発生した。ミシシッピ川上流域では低めの気温となっているが、コーンベルトのそれ
以外の地域では高温多湿の天気となった。早期に作付けられたコーンや大豆は受粉期に
入っているが、コーンベルトの大半の地域で土壌水分は潤沢だ。
 米国の東部ではここ数日間、高気圧の尾根が発達して熱波となっているが、一部地域
は曇りや散発的な降雨で若干気温が低めとなっている。ただ別の高気圧の尾根が来週初
めまでに米国南西部で発達するため、ロッキー山脈以西の大半の地域で熱波となる見込
み。また米国の中部や東部でも引き続き平年並み〜上回る気温が続く見込み。
 6〜10日間予報に関しては、7月2〜6日にかけて、ほぼ全米で気温、雨量ともに
平年並み〜上回る高温多湿の天気となろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、高めの気温で作物の生育が進展している。サウスダコタ州西部や中
部を北限として、27日の最高気温が32℃を超えるだろう。ただテキサス州北部〜カ
ンザス州東部にかけて一部は降雨が発生して、冬小麦の収穫が停滞している。

 米国南部では、各地で降雨が発生しているが、大半が散発的でまとまった雨量とはな
っていない。最も雨量が多かったのは米ガルフ東半分の地域だった。米国南東部の熱波
は緩んで来たが、それでも両キャロライナ州の最高気温は35℃を超えそうだ。
 大豆製品は、大豆粕高の大豆油安。これまでの大豆油買い/大豆粕売りのストラドル
商いの手じまいを映した値動き。
 大豆粕12月限は前日比1.40ドル高の288.50ドル。
今日の材料
・ミシシッピ川上流域では低めの気温となっているが、コーンベルトのそれ以外の地域
 では高温多湿の天気、
・メキシコ向けに2025/26年度積みで大豆11万9746トンの輸出成約
 =USDA

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