海外サマリー(30日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,307.7   +20.1  シカゴ大豆  2025/11 1,027.00   +2.25
NY銀     2025/ 9 3,617.2   -19.8  シカゴコーン 2025/12   425.50   -1.50
NYプラ    2025/10 1,334.0   - 6.9  NY原油   2025/ 8    65.11   -0.41
NYパラ    2025/ 9 1,107.10  -44.70 ドル・円               143.96   -0.69
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は143円台後半で下げ渋る
 NY為替市場、ドル円は144円台での推移が続いたものの、終盤に144円ちょう
ど付近に伸び悩んだ。本日は月末期末の取引の中、方向感のない展開となった。一旦
143円台に下落する場面が見られたものの144円台に戻す展開。
 ドル自体はここ数日下げ渋っているものの、月間で6カ月連続の下落となり、ドル安
の見方は依然として根強い。一部からは、そのペースに大きな影響を与えるのが円だと
の指摘も出ている。6月に入ってからのドルは、2023年末以降で2番目に弱い月間
成績となる見込みだが、唯一円に対しては上昇。円は年初来でもG10通貨の中で最も
劣後している状況。
 そのため、円高が進めばドルの一段安に繋がる可能性があるという。最近の物価デー
タによると、日本のインフレが経済全体に広がり始めており、それは日銀の追加利上げ
の正当性を高める材料となる。他方、欧米の中銀は利下げ回数の見極めに入っており、
金融政策の方向性が対照的になりつつある。
 テクニカル勢からは、チャート的にドル円の売り圧力は今後も続く可能性があるとの
指摘も出ていた。このまま昨年8月2日週の安値146.53円を下回る水準を維持し
た場合、2023年12月の安値140.25円まで約3%の下落が促される可能性が
あると述べている。
◎NY貴金属=金が反発、ドル安が支援
 ニューヨーク金は反発、銀は続落。
 金8月限は反発。時間外取引では、手じまい売りが出たが、米国の財政不安やドル安
を受けて安値拾いの買いが入った。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服となっ
た。日中取引では、シカゴ地区購買部協会景気指数が予想外に低下し、ドル安に振れた
ことを受けて買い優勢となった。
 銀9月限は金堅調につれ高となったが、欧州時間に戻りを売られた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反落。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、安寄りしたのち、ドル安や金堅調を受け
て押し目を買われた。欧州時間に入ると、上げ一服となった。日中取引では、利食い売
りが出たが、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム9月限は他の貴金属の堅調につれ高となったが、日中取引で戻りを売られ
た。
◎LME=アルミは小幅続伸、銅・ニッケルは小幅安
 アルミ3カ月物は小幅続伸。2594ドルと小幅安で取引を開始。上海株が反発が支
援材料ながら米国と各国関税交渉見通し不透明感から下押され2588.50ドルの安
値まで軟化。アジアの時間帯は頭重い動きが続きながらも終盤に2600.50ドルの
高値まで浮上。しばらく2600ドル近辺でもち合ったが米国の時間帯が近づくと軟化
に転じ2590ドル台前半まで下押されたが、米政権との間で7月9日までの間に最大
12か国と貿易合意がまとまるとの見方が強まるなか、ニューヨークダウが堅調となっ
たことが好感されて買い優勢となり、プラスサイドに浮上して終えた。
 銅3カ月物は小幅続落。9876.50ドルと小安く始まった後、上海株の反発を受
けて9892.50ドルまで上昇した。その後は米国と各国の関税交渉の不透明感から
転売が膨らみ9840ドル台で高下。欧州の時間帯終盤に9812ドルまで軟化し、そ
の直後に買い戻されたが9850ドルが抵抗線として意識された。米トランプ政権と最
大12カ国との貿易合意が7月9日の期限までにまとまる見通しであることを明らかと
なったことでニューヨークダウが続伸したことを受けて終盤に浮上し、9870ドル台
に到達する場面も見られたものの、プラスサイドには届かずに終了。
◎NY原油=反落、OPECプラスの追加増産見通しで
 ニューヨーク原油の期近は反落。
 イランとイスラエルの武力衝突が終わり、中東からの供給下振れ懸念が大きく後退し
ているほか、石油輸出国機構(OPEC)プラスが協調減産を予定よりも早く終了する
見通しであることが相場を圧迫した。5、6、7月に続き、OPECプラスは8月も日
量41万1000バレルの増産する可能性があると伝わっている。
 改質ガソリンの期近は売り買い交錯。ヒーティングオイルの期近は反発した。需要期
のガソリンの上値は重い。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は概ね続伸、コーンはまちまち
 大豆は概ね続伸。
 米農務省(USDA)発表の四半期在庫が事前予想を上回っていたことは重石になっ
た。週間輸出検証高は前週と同様に20万トン台と低迷が続いているものの、材料織り
込み感が強まったこと。前週末の大豆の大口成約に続き大豆粕の大口成約が発表された
ことが買い支援要因になった。
 コーンはまちまち。
 予想を上回る四半期在庫を受けて概ね軟調となった小麦が重石になったものの、米農
務省(USDA)発表の四半期在庫は事前予想を下回るやや強気な内容だったことを受
けて買い優勢となった。また、作付面積報告や四半期在庫報告の発表を受けて目先の材
料織り込み感が広がるなか、一代安値近辺で高下していることで持ち高調整のための
買い戻しも見られた。
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