貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。銀は夜間取引で先限が小幅安となった。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ が金堅調につれ高となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は12.97ドル高 の3308.30ドル、銀が10セント安の3609セント、プラチナが0.45ドル 高の1365.89ドル、パラジウムは44.40ドル安の1103.40ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.90/91円で、前営業日の 大引け時点から0.03円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5450円前後、銀は169.0円前後、プラチナ は6010円前後、パラジウムは5000円前後。 【NY金はドル安が支援】 金はきのうの海外市場は、ドル安を受けて押し目を買われた。 金はドル安が支援要因になった。6月のシカゴ地区購買部協会景気指数は40.4 と、5月の40.5から予想外に悪化し、1月以来で最低となった。市場予想は 42.9。一方、米議会予算局(CBO )は、税制・歳出法案の上院案について、向 こう10年間で約3兆3000億ドルの財政赤字拡大につながるという推計を公表し た。ただ米上院共和党は、減税延長の費用をゼロと見なすことに賛成票を投じた。 トランプ米大統領は、米金利は1%以下であるべきと主張し、連邦準備理事会(FR B)のパウエル議長や当局者は職務を遂行できていないと非難した。米アトランタ地区 連銀のボスティック総裁は、トランプ大統領が推進する関税の経済への影響はまだ全面 的に顕在化していないという認識を示した。米大統領は、貿易問題を巡り米国と交渉に 応じない国・地域に対する個別の関税率を設定するため、週内に通商チームの会議を開 く。 銀はきのうの海外市場は、欧州時間に戻りを売られた。 【プラチナは手じまい売りもドル安で下げ一服】 プラチナはきのうの海外市場では、手じまい売りが出たが、ドル安を受けて下げ一服 となった。 プラチナは手じまい売りが出たが、ドル安を受けて下げ一服となった。踏み上げが一 巡し、手じまい売りが出やすい。ただ中国勢の押し目買いが入ったことやドル安が下支 え要因である。トランプ米大統領は、米金利は1%以下であるべきと主張し、連邦準備 理事会(FRB)のパウエル議長や当局者は職務を遂行できていないと非難した。 <今日の予定> ●香港(特別行政区成立記念日)、カナダ(建国記念日) ・短観 概要及び要旨 6月調査(日本銀行) ・中国製造業購買担当者景況指数 2025年6月(財新) ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年6月確報(Markit) ・ユーロ圏消費者物価指数 2025年6月速報(EUROSTAT) ・米製造業景況指数 2025年6月(ISM) MINKABU PRESS 東海林勇行
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