金・銀午前=金は反発、NY高や円高一服で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相
場の堅調や円高一服を受けて押し目を買われた。銀は先限が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が85〜95円高、金ミニが39.0円
安〜91.5円高、ゴールドスポットが425円高、銀が1.4円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万2920枚、金ミニが5502枚、ゴール
ドスポットが4900枚、銀が5枚。
【NY金はドル安が支援】
 金はドル安が支援要因になった。6月のシカゴ地区購買部協会景気指数は40.4
と、5月の40.5から予想外に悪化し、1月以来で最低となった。市場予想は
42.9。一方、米議会予算局(CBO )は、税制・歳出法案の上院案について、向
こう10年間で約3兆3000億ドルの財政赤字拡大につながるという推計を公表し
た。ただ米上院共和党は、減税延長の費用をゼロと見なすことに賛成票を投じた。
 トランプ米大統領は、米金利は1%以下であるべきと主張し、連邦準備理事会(FR
B)のパウエル議長や当局者は職務を遂行できていないと非難した。米アトランタ地区
連銀のボスティック総裁は、トランプ大統領が推進する関税の経済への影響はまだ全面
的に顕在化していないという認識を示した。米大統領は、貿易問題を巡り米国と交渉に
応じない国・地域に対する個別の関税率を設定するため、週内に通商チームの会議を開
く。
 金先限は1万5487円まで上昇した。ニューヨーク高支援要因になった。円相場は
1ドル=143円台半ばで円高が一服した。銀先限は168.5円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、米国の財政不安やドル安を受
けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3308.73ドルから、ドル安など
を受けて買い優勢となった。
 午前11時現在、金が3317.93ドル、銀は3591セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3295.33ドル、銀が3619セント。

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