NY株式1日(NY時間11:36)(日本時間00:36) ダウ平均 44474.34(+379.57 +0.86%) S&P500 6196.80(-8.15 -0.13%) ナスダック 20159.30(-210.43 -1.03%) CME日経平均先物 39745(大証終比:-145 -0.37%) きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。ただ、IT・ハイテク株は売りが強まり、ナスダックは下落。ダウ平均だけは最高値を更新できない中、出遅れていたヘスルケアや素材に買いが入り、ダウ平均は上昇。 この日発表の5月の米求人件数が予想外に強い内容だったほか、本日はパウエルFRB議長がECBのフォーラムに出席しており、様子見姿勢を強調していたものの、米経済の底堅さに言及していたこともフォローとなっているようだ。 投資家は貿易協議の進展と、税制法案を巡るワシントンでの駆け引きを注視している。ベッセント財務長官は本日上院で税制改正案が承認されるとの見通しを示していた。 第2四半期は、トランプ大統領の貿易政策の大転換、中東情勢、成長とインフレに対する根強い不透明感に揺さぶられていた市場の主導権を強気派が握った。しかし、予測不能な展開は続いており、通商協議は7月9日の期限に向けて急ピッチで進められている。同時にトランプ大統領は今後10年で3兆ドル超の財政赤字拡大が見込まれる予算案の成立を急いでいる状況。 一部からは「米株式市場はまもなく決算シーズン入りする。実際に株高を支える材料を見つけられるかどうかに注目したい。また、米税制法案はいまのところ市場にとって問題とはなっていない。米国債利回りを見ればストレスの兆候は見られない」との指摘も出ていた。 また、ストラテジストは「総じてリスク資産にとって建設的な環境が続くと見ている」としつつ、「ポジションが強気に偏ってきている中で、急騰ではなく、緩やかな上昇を予想している」との見解を示していた。 多くのエコノミストはトランプ大統領の関税政策が今後インフレを押し上げると見ているが、価格上昇はいまのところ抑制されている。これにホワイトハウスの自信を強め、パウエルFRB議長への圧力を強めている状況。 FRBはこれまで利下げに慎重だったが、最近では2人の理事がパウエル議長と異なる見解を示し、早ければ7月にも利下げが適切となる可能性を示唆していた。短期金融市場では、年内に2回の利下げが織り込まれており、3回の可能性も約60%程度の確率で織り込まれている。 テスラ<TSLA>が下落。トランプ大統領がマスクCEOを再び厳しく非難し、政府の電気自動車(EV)補助金による恩恵を過度に享受していると主張したことが嫌気されている。 半導体のウルフスピード<WOLF>が急騰。同社は経営再建中だが、前日に再建に向け米連邦破産法11条の適用を申請したと発表した。債権者が支援する再建策を通じて、46億ドル相当の債務削減を目指す。 玩具のハズブロ<HAS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の66ドルから85ドルに引き上げた。同社は2026年に予想を上回る業績を達成する可能性が高いと指摘している。 ウィンリゾーツ<WYNN>などカジノ株が上昇。世界最大のカジノ拠点であるマカオの6月の月間カジノ収入が前年比19%増となり、予想を上回ったことが好感されている。 ドローン製造など防衛技術企業のエアロバイロンメント<AVAV>が下落。増資計画が伝わった。普通株の発行で7億5000万ドル、5年満期の転換社債(CB)の発行で6億ドルを調達する。 ウルフスピード<WOLF> 0.84(+0.44 +109.63%) ハズブロ<HAS> 77.78(+3.96 +5.36%) ウィン・リゾーツ<WYNN> 101.39(+7.72 +8.24%) エアロバイロンメント<AVAV> 262.63(-22.32 -7.83%) アップル<AAPL> 207.37(+2.20 +1.07%) マイクロソフト<MSFT> 492.72(-4.70 -0.94%) アマゾン<AMZN> 219.20(-0.19 -0.09%) アルファベットC<GOOG> 176.10(-1.29 -0.73%) アルファベットA<GOOGL> 174.93(-1.30 -0.74%) テスラ<TSLA> 301.78(-15.88 -5.00%) エヌビディア<NVDA> 152.44(-5.55 -3.51%) メタ<META> 719.64(-18.45 -2.50%) AMD<AMD> 136.23(-5.67 -4.00%) イーライリリー<LLY> 786.40(+6.87 +0.88%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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