[今夜の視点]金・銀=強弱材料が交錯

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場は、米国の財政不安やドル安
を受けて買い優勢となったが、予想以上の米雇用動態調査(JOLTS)を受けて上げ
一服となった。アジア市場では、朝方の3339.71ドルから、3344ドル台まで
上昇したのち、上げ一服となり、3329ドル台まで下落した。午後に入ると、下げ一
服となったが、3343ドル台で上値を抑えられた。

 予想以上の米雇用動態調査(JOLTS)と、米上院でトランプ大統領の看板政策を
盛り込んだ大規模な減税・歳出法案が可決されたことで、強弱材料が交錯した。また米
大統領が設定した「相互関税」上乗せ分の一時停止期限が7月9日に迫っている。米連
邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、関税がインフレに与える影響を見極めるた
めに「待つ」姿勢を改めて表明した。今夜は6月のADP全米雇用報告の発表がある。
労働市場の堅調が示されると、利食い売りが出るとみられる。

<今夜の予定>
・ユーロ圏雇用統計 2025年5月(EUROSTAT)
・全米雇用報告 2025年6月(ADP)
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