ドル買い優勢も米雇用統計など控えた調整含み、ドル円一時144円台=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い優勢も米雇用統計など控えた調整含み、ドル円一時144円台=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。この後の米ADP雇用統計や明日の米雇用統計などの発表を控えて、このところのドル安の流れにやや調整が入る格好となっている。ドル円はロンドン序盤に144円台前半まで反発した。ユーロドルは1.17台後半へ、ポンドドルは1.36台後半へと下押しされている。ドル指数は前日高値を小幅に上回っている。ただ、10日線からは引き続き下方向に乖離しており、ドル安の流れ自体には変化はみられていない。足元ではドル買いの勢いは落ち着いており、日本時間午後9時15分発表の米ADP雇用統計待ちとなっている状況。クロス円はドル円の上昇に連れてやや円安の動きを見せている。ユーロ円は169円台後半、ポンド円は197円台半ばまで一時買われた。欧州株や米株先物・時間外取引は総じてプラス圏で取引されており、リスク動向は落ち着いている。

 ドル円は143円台後半での取引。本日はドル安の流れが一服している。東京朝方の143.32近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には144円台乗せから144.25近辺まで高値を伸ばした。その後は買い一服となり144円をやや下回る水準で推移している。米10年債利回りが4.24%付近から4.28%付近へと上昇し、ドル買い圧力となっている。

 ユーロドルは1.17台後半での取引。ドル買いの動きに押されている。東京午前の1.1810近辺を高値に、ロンドン市場では1.1760台へと安値を広げてきている。ユーロ円は東京午前の169.20近辺を安値に前日NY終値169.33レベルを上回ると、ロンドン序盤には169.79近辺まで高値を伸ばした。その後は買いも一服しており、169.30付近とNY終値付近に戻している。対ポンドではユーロ買い先行も続かずとなっている。

 ポンドドルは1.37付近での取引。東京午前の1.3753近辺を高値に、ロンドン序盤には1.3688近辺まで下押しされた。足元では1.37付近に下げ渋っている。ポンド円はやや円安の推移も売買が交錯している。東京午前の安値197.03近辺から東京午後の高値197.56近辺までのレンジ取引となっている。ユーロポンドは0.8578から0.8600までのレンジで振幅。0.86台での取引は4月21日以来となり、ユーロ買い・ポンド売りが先行した。ユーロが米国離れの受け皿となる一方、英経済の不振を受けた今後の英利下げの動きを市場はまだ織り込み切れていないとの見方が指摘されていた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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