円買いとドル買いが交錯も、次第に値動き鈍る このあとのNY市場は休場=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円買いとドル買いが交錯。ドル円は144.10台まで下げたあとは144円台前半で売買が交錯している。クロス円は東京市場からの円高の流れを受けて上値重く推移している。ユーロ円は一時169.85近辺まで軟化。ポンド円は197円台割れへと下押しされている。欧州株や米株先物・時間外取引は総じて軟調に推移しており、リスク警戒の円高圧力がドル円・クロス円の上値を重くしている。トランプ関税リスクが警戒されているもよう。ドル相場は東京市場でのドル売りの動きは一服。ユーロドルは1.17台後半、ポンドドルは1.36台後半でやや上値を抑えられている。米独立記念日のためNY市場が休場となることから、全般に動意薄となってきている。 ドル円は144円台前半での取引。東京早朝の144.98近辺を高値に売りが継続。ロンドン序盤にかけては安値を144.18近辺まで広げている。トランプ米大統領が貿易相手国に一方的に関税を設定する書簡を送付するとしたことが、警戒感を広げた。ただ、この後のNY市場が米独立記念日のため休場となることから、ロンドン時間に入ってからは144.30-40付近での揉み合いに落ち着いた。 ユーロドルは1.17台後半での取引。東京朝方の1.1754近辺を安値に買われ、東京午後には1.1785近辺に高値を伸ばした。しかし、ロンドン時間に入ってからは上昇一服となり1.1760台から1.1780付近で揉み合っている。ユーロ円はドル円とともに軟化。東京早朝の170.47近辺を高値に、ロンドン朝方には169.85近辺まで下押しされた。ロンドン時間に入ってからは動きが鈍り170円を挟む水準で揉み合っている。対ポンドではユーロ買いが優勢。ラガルドECB総裁は、現在の金利政策は適切、金利の道筋について良い立場にあると述べた。 ポンドドルは1.36台半ばでの取引。東京午前の1.3645近辺から東京午後の1.3681近辺までのレンジで上に往って来い。ロンドン時間は上値重く推移も、東京安値には届いていない。ポンド円はドル円とともに軟化。東京早朝の197.97近辺を高値に、足元では安値を197円割れ水準へと広げてきている。ユーロポンドは0.8608から0.8630までのレンジで堅調に推移している。前日のポンド買戻しの動きに調整が入る格好となっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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