NY原油市況=反発、主要産油国の追加増産から需要の強さを連想

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     65.70       68.32       65.40       67.93        + 0.93
  2025/09     64.38       66.84       64.10       66.49        + 0.87
  2025/10     63.30       65.52       63.00       65.20        + 0.80
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              680,832             1,993,973    ( + 881)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     242.11    + 5.13
                            2025/09     237.20    + 4.07
         改質ガソリン       2025/08     215.22    + 3.36
                            2025/09     211.85    + 2.91
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.45〜
0.39ドル安。その他の限月は0.33〜0.13ドル安。
 世界最大の石油消費国である米国で需要が堅調に推移していることが相場を押し上げ
た。米国は夏季休暇シーズンに入っており、独立記念日を含む3連休から季節的な燃料
需要の拡大が加速しているとみられている。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの中核を占める8カ国が8月の増産幅を日量
54万8000バレルとすることで合意し、これまでの日量41万1000バレルから
上積みしたことは重しとなる場面もあったが、供給拡大を急ぐ主要産油国の動きからも
需要の強さが連想された。9月についても日量54万8000バレル増産し、日量
220万バレル規模の協調減産を前倒しで終了させる可能性が高いとみられている。次
回の主要産油国の会合は8月3日に開催される。
 サウジアラムコがアラビアン・ライトなど代表的な油種について8月のアジア向けの
公式販売価格(OSP)を引き上げたことも支援要因。世界最大の原油輸入国である中
国の需要の底堅さを意識する手がかりとなった。
 時間外取引で8月限は65.40ドルまで下落した後に下げ幅を消すと、通常取引開
始を控えて強含み。通常取引が始まると、68.32ドルまで堅調に推移した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・トランプ大統領が日本への25%の関税を発表
・フーシ派が紅海で商船を攻撃、商船攻撃は今年初めて
・イスラエルがフーシ派が支配するイエメン西部の港湾を空爆
・イスラエルが新たなイラン攻撃を計画、米国の了承を要求へ=米アクシオス
・7月7日にトランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が会談
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