大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 39330 -210 (-0.53%) TOPIX先物 2804.0 -5.5 (-0.19%) シカゴ日経平均先物 39460 -80 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 7日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落した。トランプ米大統領は7日、日本と韓国からの輸入品に25%の関税を賦課すると表明した。4月に発表した税率(24%)を1ポイント上回る水準であり、関税は8月1日から適用するとした。その後、ミャンマーからの輸入品に対しては40%、南アフリカには30%の関税を課すとも表明した。トランプ政権の貿易政策が世界景気の冷え込みにつながると懸念され、主力株を中心に利益確定や持ち高調整の売りが膨らんだ。 S&P500業種別指数は食品・生活必需品小売、公益事業の2セクターのみが上昇した。一方で、自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器、保険、銀行、素材の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ボーイング、ウォルマート 、ナイキ が買われた。半面、シャーウィン・ウィリアムズ 、トラベラーズ 、アムジェン 、ゴールドマン・サックス・グループ 、ベライゾン・コミュニケーションズ 、アップル が下落。 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比80円安の3万9460円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比60円高の3万9600円で始まった。その後もロング優勢の流れが続き、米国市場の取引開始直後には3万9910円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただし、買い一巡後は急速に軟化し、終盤にかけて3万9330円まで売られ、ナイトセッションの安値で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。ただし、トランプ大統領は日本に対する一律関税について「30%や35%」といった数字を挙げ、「日本と合意できるとは思えない」との考えを示していた。また、ベッセント米財務長官が3週間の交渉期間延長の可能性を示していたこともあり、想定されていた範囲内ではあろう。 そのため、ショート優勢の流れとはなるものの、売り一巡後の下値の堅さが意識されそうである。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9640円)を割り込んできたことで、中心値となる25日移動平均線(3万8820円)が射程に入ってきた。週足の+1σは3万9190円に位置しており、まずは同バンドが支持線として機能するかを見極めたいところだろう。 オプション権利行使価格の3万8875円から3万9625円のレンジを想定。週足の+1σに接近する局面では、いったん押し目狙いのロングでの対応に向かわせよう。また、日米交渉については、基本的には20日の参院選投開票日前に日本側が自動車などの分野で踏み込んだ譲歩を示すことは難しく、参院選通過まではショートも手控えられやすくなりそうだ。 7日の米VIX指数は17.79(4日は17.48)に上昇した。一時18.50まで上げる場面もみられ、下向きで推移する25日線(18.12)を上回る場面もみられた。やや神経質にさせる可能性は意識しておきたいところだが、200日線(19.68)や判断の分かれ目となる20.00を明確に上抜けてくるまでは、リスク回避姿勢は強まらないだろう。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.07倍と横ばいだった。一時14.03倍に低下する場面もみられたが、足もとでは200日線(14.04倍)を支持線とした値動きが続いている。米株安の流れを受けて日経平均型のインデックス売りが先行する形になりそうだが、200日線水準での底堅さがみられるなかでは、NTロングでのスプレッド狙いを意識したスタンスになりそうだ。 株探ニュース
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