【本日の見通し】ドル高警戒継続 トランプ大統領は日本製品に対して8月1日からの25%関税の賦課を示した。これを受けてドル高円安が進み、ドル円は146円台に乗せてきている。日本経済への悪影響を警戒した日本売りに加え、対米貿易黒字の縮小を受けた実需売りの縮小からのドル高円安圧力が警戒されている。また先週の米雇用統計の好結果などを受けた米国の早期利下げ期待の後退もドル全体の買いに寄与。ユーロドルが一時1.1700を割り込むなど、ドル全般の買いが広がっていることもドル円の支えとなっている。 ドル円は高値警戒感があるものの、流れはまだ上方向と見られる。ボリンジャーバンド2シグマ上限前後でいったん上値が抑えられているが、今の流れから超えてくる可能性が十分にある。147円00銭前後など他のポイントもあるが、中期的には6月23日の高値148円03銭を目指す可能性がありそう。 ユーロドルはドル高を受けて1.1700を一時割り込むも、ドル円に比べるとユーロのしっかりした動きが印象的。この後も下がると買いが出る展開か。ユーロ圏の景気刺激姿勢などがユーロを支える形となっている。 ユーロ円はドル円の堅調地合いもあり、170円台半ばあたりがしっかりとなりそうで、171円50銭を試す展開が見込まれる。 13時半の豪中銀は2会合連続での利下げが大方の見方となっている。利下げは今年3回目となる。注目は今後の姿勢。8月会合での3連続利下げがあるかどうかは見方が分かれており、今回の声明での姿勢次第で動きが出ると期待される。前回会合での不透明感への警戒感、前回会合後の豪主要指標の軒並みの弱さなどがあるものの、かなり少数派ではあるが、据え置き見通しが残っている点にも注意。 MINKABUPRESS 山岡
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