NY原油市況=続伸、米国の減産見通しで買い戻しが続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     67.96       68.91       67.33       68.33        + 0.40
  2025/09     66.51       67.51       65.96       66.98        + 0.49
  2025/10     65.21       66.19       64.70       65.70        + 0.50
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              729,246             1,977,458    ( - 16,515)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     244.13    + 2.02
                            2025/09     239.39    + 2.19
         改質ガソリン       2025/08     218.50    + 3.28
                            2025/09     214.62    + 2.77
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.40〜
0.49ドル高。その他の限月は0.50〜0.57ドル高。
 世界最大の産油国である米国の減産見通しが相場を押し上げた。米ベーカー・ヒュー
ズが発表する米石油掘削リグの稼働数は原油生産量の維持に必要な水準とみなされてい
る440基を下回って減少を続けており、近々減産が始まると想定されている。米エネ
ルギー情報局(EIA)が発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2025年
の米原油生産見通しを前月の日量1342万バレルから1337万バレルまで下方修正
したことも支援要因。
 トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対して、ガザ侵攻を終了するよう
圧力を強めていると伝わったことは重し。英スカイニュースが伝えた。ネタニヤフ首相
は7日から訪米しており、両首脳は2日連続でイランの核開発問題やガザ停戦について
協議したもよう。
 時間外取引で8月限は売り優勢。一時67.33ドルまで弱含んだが、通常取引開始
を控えて切り返した。通常取引が始まると買い戻しが強まり、68.91ドルまで上
昇。ただ、高値からはやや押し戻されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
今日の材料
・ネタニヤフ首相はイランとの新たな戦争を模索=ロイター
・イスラエルはフーシ派との停戦を望む=ハアレツ
・米原油在庫の市場予想は前週比300万バレル減
・カザフスタンの6月の原油生産量は日量180万バレル=カザフ・エネルギー相
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比710万バレル増
・ガソリン在庫は同220万バレル減
・留出油在庫は同80万バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比10万バレル増
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