【本日の見通し】ドル高円安基調継続

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】ドル高円安基調継続
   
 海外市場でドル円は146円98銭までと、一時147円に迫った。心理的な節目でもある大台を付けきれなかったことで少し調整が入っているが、ドル高円安の流れが継続している。トランプ関税への警戒感がかなり強い。8月1日まで交渉期限が延期されたものの、状況は厳しいとの見方が強い。主力産業である輸出企業への悪影響、実際に輸出が減少することによる実需のドル売りの減少などがドル高円安につながっている。
   
 この後もこうした流れが継続するとみられる。147円を再びトライする展開となる可能性が高い。高値警戒感が出てきているが、トランプ関税警戒が続く中で、下がると買いが出る流れが続きそう。目立った米指標の発表予定などもなく、流れが変わる可能性がそれほど高くない。可能性があるとすると、現在交渉中のユーロ圏と米国との通商交渉がまとまることで、それにより全世界的に楽観ムードが広がる可能性がある。ユーロ圏に関しては当初の交渉期限である本日までの交渉締結を目指す姿勢を継続しているが、具体的な進展については伝わっておらず、微妙なところ。
  
 ドル円は146円台を維持する展開が続くと、147円トライの流れとなりそう。
  
 ユーロドルはドル高の中で1.1700を割り込む場面が見られたが、下がると買いが出る展開で、底堅さが継続。1.2000に向けた中期的な流れが続いており、この後も下がると買いが出る展開か。
  
 ユーロ円などクロス円も基本的にしっかり。ユーロ円は海外市場で一時172円台を付けていた。この後も上方向の意識が継続。172円台にしっかり乗せる展開もありそう。
  
 本日NZ中銀の政策金利が発表される。前回まで6会合連続利下げも、今回は据え置きが見込まれている。サプライズな利下げには要注意。据え置きとなった場合は声明などで今後の姿勢がどのように示されるかがポイントとなる。
  
MINKABUPRESS 山岡

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