●論点解説原油、ドライブシーズンの需給引き締まり=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場の底固さが維持されている。通商問題の深刻化、石油輸出国機構(OPE
C)プラスの大規模な供給増加方針などネガティブ材料も目立つが、逆に押し目買い優
勢の展開になっている。何か新規売買材料が浮上した訳ではないが、ドライブシーズン
の米ガソリン消費環境が良好との見方が強い。独立記念日の旅行件数は過去最高を更新
した模様であり、ガソリン消費が伸びやすい環境にある。ガソリン在庫は十分な規模が
確保されているが、ガソリン増産のために製油所稼働率が高止まりすれば、タイト化し
ている原油在庫の取り崩しも想定される。WTI原油は期近にプレミアムが加算された
状態にあり、季節要因に基づく需給引き締まりの消化が優先されている。米在庫統計が
注目されるが、原油在庫の市場予想は210万バレル減となっている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。