日経平均株価 始値 39795.75 高値 39795.75 安値 39530.95 大引け 39646.36(前日比 -174.92 、 -0.44% ) 売買高 20億184万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆7738億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.ETF分配金絡みの売り観測広がる 2.円高基調が輸出関連株の重荷に 3.エヌビディア最高値で関連株支援 4.小型株堅調でグロース指数1%超高 5.TSMC4~6月期売上高も下支え要因に ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比217ドル高と3日ぶりに反発した。半導体のエヌビディアなどハイテク株の上昇が指数を押し上げた。 東京市場では、軟調な滑り出しとなった後、日経平均株価は下げ幅を一時290円まで広げたが、後場終盤に下げ渋る展開となった。 ETF(上場投資信託)の分配金捻出目的の売り観測が広がり、全体相場の重荷となった。加えて、外国為替市場でドル円相場が一時1ドル=145円台後半まで円高方向に振れ、輸出関連株には逆風が吹く格好となった。トランプ米大統領が8月1日から銅に対して50%の追加関税を課す方針を表明したことも、買い手控えムードを強める要因となった。一方、9日の米株式市場でエヌビディア が最高値を更新し、一時史上初となる時価総額4兆ドル台乗せを達成したことを背景に、半導体関連の一角が買われたほか、小型株への選好姿勢も強まり、東証グロース市場250指数は1.4%超高となった。更に、台湾積体電路製造(TSMC) が10日発表した4~6月期の売上高が市場予想を上回ったことも投資家心理にプラスに働き、全体相場の下支え要因となった。 個別では、三菱重工業<7011>や任天堂<7974>が売られ、イオン<8267>と東京電力ホールディングス<9501>、キオクシアホールディングス<285A>が大幅安。ソニーグループ<6758>や資生堂<4911>が値を下げ、エービーシー・マート<2670>とマニー<7730>が冴えない展開となり、トヨタ自動車<7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、住友金属鉱山<5713>が軟調。SHIFT<3697>とウイングアーク1st<4432>が急落した。 半面、売買代金首位のディスコ<6146>と2位のアドバンテスト<6857>が頑強。ソフトバンクグループ<9984>とソシオネクスト<6526>が買われ、HOYA<7741>とSBIホールディングス<8473>が上値追いの展開となった。また、古野電気<6814>とコシダカホールディングス<2157>が値を飛ばし、ミスターマックス・ホールディングス<8203>が後場終盤に急騰。GMOインターネット<4784>がストップ高に買われた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、ディスコ <6146>、HOYA <7741>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約132円。うち72円はアドテスト1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、信越化 <4063>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約114円。 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)証券・商品、(2)精密機器、(3)建設業、(4)サービス業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)ゴム製品、(3)食料品、(4)電気機器、(5)小売業。 ■個別材料株 △コシダカHD <2157> [東証P] カラオケ既存店好調で3~5月期経常46%増益。 △トレファク <3093> [東証P] 第1四半期営業利益11%増で過去最高更新。 △ラクトJ <3139> [東証P] 業績・配当予想の大幅上方修正を好感。 △アズ企画設計 <3490> [東証S] 3~5月期最終損益の黒字転換を好感。 △霞ヶ関C <3498> [東証P] 霞ヶ関ホテルのREIT市場への新規上場を好感。 △DLE <3686> [東証S] アジア投資と業務提携しIP取得のための協働ファンド組成へ。 △データセク <3905> [東証G] AIデータセンターサービスの大口契約締結を発表。 △古野電気 <6814> [東証P] 第1四半期は想定以上の大幅増益に。 △ライトオン <7445> [東証S] 原価低減など奏功し3~5月期は最終黒字確保。 △マックハウス <7603> [東証S] 1000BTC以上の取得目指す方針を発表。 ▼ゲームウィズ <6552> [東証S] 25年5月期減収・営業赤字で着地。 ▼イオン <8267> [東証P] ベトナム子会社の買収前の不適切会計受け決算発表を延期。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)WOWOW <4839>、(3)コシダカHD <2157>、(4)古野電 <6814>、(5)ラクトJ <3139>、(6)MrMax <8203>、(7)ヨコレイ <2874>、(8)トレファク <3093>、(9)KLab <3656>、(10)高砂香 <4914>。 値下がり率上位10傑は(1)ウイングアク <4432>、(2)SHIFT <3697>、(3)ユニオンツル <6278>、(4)イオンFS <8570>、(5)キオクシア <285A>、(6)イズミ <8273>、(7)ニコン <7731>、(8)Jディスプレ <6740>、(9)オムロン <6645>、(10)東電HD <9501>。 【大引け】 日経平均は前日比174.92円(0.44%)安の3万9646.36円。TOPIXは前日比15.82(0.56%)安の2812.34。出来高は概算で20億184万株。東証プライムの値上がり銘柄数は522、値下がり銘柄数は1040となった。東証グロース250指数は751.35ポイント(10.60ポイント高)。 [2025年7月10日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。