東京市場からの振幅も前日終値付近に戻す ドル円146円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、前日終値付近に戻す動き。東京午前にはドル売りが広がったが、その後は一服。ロンドン序盤にはドルの反発も一巡。欧州・ロンドン時間には特段の新規材料に欠けるなか、ポジション調整の動きに終始している印象だ。ドル円は146円台前半での揉み合い、ユーロドルは1.17台前半で上値重く推移。ポンドドルは1.36をやや下回る動き。クロス円はまちまち。ユーロ円は171円台前半、ポンド円は198円台後半と前日比でやや円高水準。豪ドル円は96円付近へと上昇しており、円安の動きが継続。トランプ米大統領が8月1日の関税発効についてさらなる延長を否定、ブラジルに対しては50%関税賦課を表明している。しかし、市場ではTACO取引との観測が根強く、目立った警戒反応は示していない。今週は主要な米経済指標発表が乏しいなか、このあとのNY市場では新規失業保険申請件数が発表される。 ドル円は146円台前半での取引。東京午前に145.76近辺まで下押しされたあとは、買戻しの流れとなった。本邦超長期債動向に反応した面があった。ロンドン序盤には146.46近辺に高値を更新している。ただ、その後は買いも一服、146円台前半での取引に落ち着いている。米10年債利回りは4.35%台まで上昇したあとは上昇一服となっている。 ユーロドルは1.17台前半での取引。東京朝方の1.1714近辺を安値に買われ、東京午前には1.1750近辺まで高値を伸ばした。しかし、その後は反落に転じている。足元では1.1720付近と、ほぼ前日NY終値水準に戻している。ユーロ円は東京午前に171.18近辺まで下押しされたあとは、反発に転じた。ロンドン序盤には171.78近辺まで高値を伸ばした。その後は、再び上値が重くなり171円台前半に押し戻されている。対ポンドでは売買が交錯しており、方向性は示されていない。欧州株は総じて堅調に推移しており、EUと米国との貿易交渉進展が引き続き期待されているもよう。 ポンドドルは1.35台後半での取引。東京早朝の1.3584近辺を安値にロンドン序盤にかけては1.3619近辺まで買われた。その後は売りに転じており、再び1.3580台へと下落している。ポンド円は東京午前の198.38近辺を安値にロンドン序盤には199.26近辺まで上昇。その後は上値を抑えられて、198円台後半に押し戻されている。ユーロポンドは0.8616-0.8634までのレンジで売買が交錯しており、特段の方向性を示していない。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。