アジア株 香港株大幅高、上海株年初来高値 米中進展に景気支援策期待 GSが目標引き上げ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株大幅高、上海株年初来高値 米中進展に景気支援策期待 GSが目標引き上げ

東京時間11:18現在
香港ハンセン指数   24395.66(+367.29 +1.53%)
中国上海総合指数  3528.13(+18.44 +0.53%)
台湾加権指数     22748.82(+55.57 +0.24%)
韓国総合株価指数  3182.22(-1.01 -0.03%)
豪ASX200指数    8570.00(-19.16 -0.22%)

アジア株はまちまち。米中協議進展期待の買いは続いている一方で、トランプの積極的な関税政策による世界的な貿易摩擦懸念は高まっている。

トランプ氏はほとんどの国に一律15%から20%の関税を課すと発表したほか、カナダに35%の関税を課すと表明した。関税発表と同時にトランプ氏は米株は高値をつけたとも発言しており、関税政策を進めても米金融市場と国内インフレには影響ないと見ているようだ。トランプは米株が堅調な時に関税発言で市場を驚かせ、株価が急落すれば関税政策を緩和し投資家を安心させるという、いつもの「タコ取引」の可能性がある。

米中貿易協議への進展期待が広がっている。ベッセント米財務長官もラトニック米商務長官も中国との協議をさらに進展させたいとしている。ルビオ米国務長官は今週末、中国外相と会談する予定だ。対面で会うのは初めてで貿易や防衛などについて協議する見通し。米中関係改善に期待したいが、ルビオ氏は対中強硬派で知られる人物だ。

中国景気支援策期待の買いも継続。中国政府は今年後半に財政政策を加速・拡大する可能性があると中国紙が報じている。売れ残り物件買収に特化した基金や対外貿易安定化支援基金の設立の可能性があるという。

そのほか、ゴールドマンサックスが香港株を含むアジア株式市場の株価目標を引き上げたことも材料視されている。GSはMSCIアジア太平洋(日本除く)の目標を700に引き上げた。たとえトランプ関税が予想より若干高くなったとしてもアジア経済成長への影響は市場が懸念していたほどには悪化しない可能性があるとしている。

香港株は大幅続伸、2週間ぶり高値をつけている。上海株は昨年10月以来の高値をつけている。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。