●米国経済 ○5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.0となり、4月の50.2から上昇しました。事前予想は(速報値と同じ)52.3でした。 ○5月のISM製造業景気指数は事前予想の49.1を下回る48.5となり、4月の48.7から低下しました。 ○5月のサービス業PMIは事前予想の52.1に対して53.7となり(速報値は52.3)、4月の50.8から上昇しました。 ○5月のISM非製造業景気指数は、事前予想では4月の51.6を上回る52.0が見込まれていましたが、49.9に低下しました。 ○6月のPMI速報値は、製造業が事前予想の51.0に対して5月と同じ52.0となりました。また、サービス業は事前予想の53.0に対して53.1となり、5月の53.7から低下しました。 ○5月の個人所得は事前予想の前月比0.3%増に対して同0.4%減となり、4月の同0.8%増を下回りました。個人消費支出は事前予想の前月比0.2%増に対して同0.1%減となりました(4月は同0.2%増)。5月のPCE価格指数は事前予想通り前月比0.1%上昇となりました(4月は同0.1%上昇)。前年同月比でも事前予想通り2.3%上昇となりました(4月は同2.1%上昇)。 ○5月の消費者物価指数(CPI)は、事前予想の前月比0.2%上昇に対して同0.1%上昇となりました(4月は同0.2%上昇)。前年同月比では2.4%上昇となり、4月の同2.3%上昇を上回りました。食品とエネルギーを除いたコアCPIは、事前予想の前月比0.3%上昇に対して5月は同0.1%上昇(4月は同0.2%上昇)、前年同月比では4月から横ばいの2.8%上昇となりました。 ○5月の生産者物価指数(PPI)は事前予想の前月比0.2%上昇に対して同0.1%上昇となりました。4月は当初発表の同0.5%低下から同0.2%低下へ上方修正されました。前年同月比では2.6%上昇となり、4月の同2.4%上昇を上回りました。食品とエネルギーを除いたコアPPIは、事前予想の前月比0.3%上昇に対して5月は同0.1%上昇(4月は同0.4%低下)、前年同月比では4月の3.1%上昇を下回る同3.0%上昇となりました。 ○2025年第1四半期のGDP成長率(確報値)は、事前予想が改定値から変わらずの前期比年率0.2%減だったのに対し、同0.5%減となりました。個人消費支出の確報値は同0.5%増となり、改定値の同1.2%増から下方修正されました。 ○2025年第1四半期の企業利益は前回発表の前年同期比8.4%増から上方修正されて同8.7%増となりました。 ○4月の建設支出は事前予想の前月比0.4%増に対して同0.4%減となりました。3月は当初発表の同0.5%減から同0.8%減に下方修正されました。前年同月比では0.5%減となり、3月の同1.2%増を下回りました。 ○5月の自動車販売台数は年率換算で1560万台となり、4月の同1730万台、事前予想の同1640万台を下回りました。そのうち、北米産の自動車販売台数は4月の1310万台から1210万台に減少しました。 ○5月の小売売上高は事前予想が前月比0.6%減だったのに対して同0.9%減となりました(前年同月比では3.1%増)。4月は当初発表の0.1%増から同0.1%減に下方修正されました。自動車を除く小売売上高は事前予想が前月比0.2%増だったのに対して同0.3%減となりました(4月は同横ばい)。 ○5月の鉱工業生産指数は事前予想の前月比0.1%上昇に対して同0.2%低下となりました。製造業生産指数は事前予想通り同0.1%上昇でした。5月の設備稼働率は77.4%となり、事前予想の前月から横ばいの77.7%を下回りました。 ○4月の製造業受注は事前予想が前月比3.0%減だったのに対して同3.7%減となりました。3月は当初発表の同4.3%増から同3.4%増に下方修正されました。 ○5月の耐久財受注は前月の減少から回復して前月比16.4%増となりました。事前予想は同7.0%増でした(航空機受注が大幅に増加した輸送機器を除く耐久財受注は同0.5%増でした)。4月は当初発表の同6.3%減から同6.6%減に下方修正されました。 ○4月の卸売在庫の確報値は前月比0.2%増となり、速報値の同横ばいを上回りました。3月は当初発表の同0.4%増から同0.3%増に下方修正されました。 ○5月の卸売在庫の速報値は前月比0.3%減となりました。4月は同0.1%増でした。 ○5月の小売在庫の速報値は前月比0.3%増となりました。4月は同横ばいでした。 ○4月の企業在庫は事前予想通り前月比横ばいとなりました。3月は同0.1%増でした。小売在庫は前月比横ばい、卸売在庫は同0.2%増でした。 ○2025年第1四半期の労働生産性(確報値)は事前予想の前期比年率0.8%低下に対して同1.5%低下となりました。単位労働コストは同6.6%上昇となり、速報値の同5.7%上昇を上回りました。 ○4月の貿易収支の赤字額は、市場予想の1181億ドルに対して616億ドルとなり、3月の赤字額の1405億ドルから減少しました。 ○5月の財の貿易収支の速報値は赤字額が966億ドルとなりました。輸入は前月比横ばい(4月は同19.8%減)、輸出は同5.2%減(4月は同3.5%増)でした。 ○5月の輸入物価指数は事前予想が前月比0.3%低下だったのに対して同横ばいとなりました(4月は同0.1%上昇)。前年同月比では0.2%上昇となりました(4月は同0.1%上昇)。5月の輸出物価指数は事前予想が前月比0.1%低下だったのに対して同0.9%低下となりました(4月は同0.1%上昇)。前年同月比では1.7%上昇でした(4月は同2.0%上昇)。 ○6月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は60.5に上昇し、事前予想の53.5、5月確報値の52.2を上回りました。1年先のインフレ期待は5月確報値の6.6%から5.1%に低下しました。 ⇒6月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は60.7となりました。1年先のインフレ期待は速報値の5.1%から5.0%に低下しました。 ○民間調査機関コンファレンスボードが発表した6月の消費者信頼感指数は事前予想の99.0を下回る93.0となりました。5月は当初発表の98.0から98.4に上方修正されました。 ○5月の景気先行指数は市場予想通り前月比0.1%低下となりました。4月は当初発表の同1.0%低下から同1.4%低下に下方修正されました。 ●雇用関係 ○5月のADP全米雇用統計では、民間部門雇用者数が市場予想の11万人増に対して、3万7000人増となりました(4月は6万人増)。中小企業(従業員50人未満)の雇用者数は1万3000人減でした。 ⇒転職しなかった労働者の賃金上昇率の中央値は前年同月比4.5%(4月は4.5%、3月は4.6%、2月と1月は4.7%)、転職者の賃金上昇率の中央値は同7.0%でした(4月は6.9%、3月は6.5%、2月は6.7%、1月は6.8%)。 ○5月の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想の12万9000人増を上回る13万9000人増となりました。4月の非農業部門雇用者数は当初発表の17万7000人増から14万7000人増に下方修正されました。 ⇒5月の失業率は市場予想通り、4月から横ばいの4.2%でした(3月は4.2%、2月は4.1%、1月は4.0%、2024年12月は4.1%、11月は4.2%、10月と9月は4.1%、8月は4.2%、7月は4.3%、6月は4.1%、5月は4.0%、4月は3.9%、3月は3.8%、2月は3.9%、2024年1月と2023年12月、11月は3.7%でした。2020年2月は3.5%でしたが、同年5月には13.3%となりました)。 ⇒労働参加率は4月の62.6%から5月は62.4%に低下しました(3月は62.5%、2月は62.4%、1月は62.6%、12月と11月は62.5%、10月は62.6%、9月、8月、7月は62.7%)。 ⇒5月の週平均労働時間は4月から横ばいの34.3時間となりました(3月は34.3時間、2月は34.1時間、1月と12月は34.2時間、11月は34.3時間、10月と9月は34.2時間、8月は34.4時間、7月は34.2時間、6月、5月、4月は34.3時間)。 ⇒5月の平均時給は事前予想が前月比0.3%増だったのに対して同0.4%増(前月の36.06ドルから36.24ドルに増加)となりました。4月は同0.2%増でした(3月は同0.3%増、2月は同0.3%増、1月は同0.4%増、12月と11月は同0.3%増、10月は同0.4%増、9月は同0.3%増、8月は同0.4%増)。5月は前年同月比では3.9%増で、4月は当初発表の同3.8%増から同3.9%増に上方修正されました(3月は同3.8%増、2月は同4.0%増、1月と12月は同3.9%増、11月と10月は同4.0%増、9月と8月は同3.9%増)。 ○4月のJOLTS(求人労働異動調査)によると、求人件数は市場予想の710万件を上回る739万1000件となり、3月の720万件から増加しました。 ○失業保険継続受給件数(季節調整済み)は、前月の191万9000件から197万4000件に増加しました。 ⇒週間新規失業保険申請件数(当初報告通り): →2025年6月5日発表の週間新規失業保険申請件数:24万7000件 →2025年6月12日発表の週間新規失業保険申請件数:24万8000件 →2025年6月18日発表の週間新規失業保険申請件数:24万5000件 →2025年6月26日発表の週間新規失業保険申請件数:23万6000件 ※「年初来で5回目の最高値更新、不安要因織り込みボラは低下 (4)」へ続く 株探ニュース
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