【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、輸出関連が買われ高値引け (7月15日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  39525.83
高値  39678.02
安値  39379.32
大引け 39678.02(前日比 +218.40 、 +0.55% )

売買高  15億7680万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆1219億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反発、米株高受け買い優勢に
 2.為替のドル高・円安は輸出セクター中心にプラス材料
 3.エヌビディアの中国向けAI半導体の輸出再開も好感
 4.高値引けだが、6月米CPI発表控え上値重い場面も
 5.個別株は値上がり銘柄数が値下がり数を大きく下回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比88ドル高と反発した。関税巡る米国と貿易相手国との交渉への期待から買いが優勢となった。

 東京市場では、朝方買い先行も日経平均株価は上値の重い展開だったが、後場後半の取引ではほぼ一貫して水準を切り上げ、結局この日の高値で引けた。

 15日の東京市場は、朝方ははっきりしない地合いで日経平均はマイナス圏で推移する場面もあったが、取引終盤になって日経平均寄与度の高い主力値がさ株に先物を絡めたインデックス買いが流入し、全体を押し上げる格好となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反発し、ナスダック指数は再び最高値圏に突入した。また、外国為替市場でドル高・円安に振れていることも輸出セクターを中心に追い風材料として意識されている。米エヌビディアが中国向けAI半導体の輸出再開を表明したこともあって、半導体製造装置関連株などにも連想買いが広がった。一方、日本時間今晩に6月の米消費者物価指数(CPI)の開示を控え、この内容を見極めたいとの思惑から上値が重い局面もあった。なお、全体指数は高いものの、プライム市場の値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を大幅に下回った。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたディスコ<6146>が大きく上値を追い、フジクラ<5803>が高く、古河電気工業<5801>も大幅高となるなど電線株が買われた。このほか、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>がしっかり、ソフトバンクグループ<9984>、日立製作所<6501>なども買いが優勢だった。PR TIMES<3922>、Gunosy<6047>がストップ高に買われ、DDグループ<3073>が急騰、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>なども大きく上値を伸ばした。

 半面、良品計画<7453>が下落、サンリオ<8136>も値を下げた。ダイキン工業<6367>が安く、GMOインターネット<4784>も利食いに押された。リクルートホールディングス<6098>、三菱商事<8058>も冴えない。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が大きく売られ、IDOM<7599>は急落。栗本鐵工所<5602>、gumi<3903>、サイゼリヤ<7581>なども大幅下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約267円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、良品計画 <7453>、リクルート <6098>、伊藤忠 <8001>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約44円。

 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)保険業、(3)電気機器、(4)医薬品、(5)電気・ガス。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)水産・農林業、(3)ゴム製品、(4)建設業、(5)サービス業。

■個別材料株

△E・JHD <2153> [東証P]
 26年5月期増収増益・増配予想を好感。
△DDグループ <3073> [東証P]
 MBO発表でTOB価格1700円にサヤ寄せ。
△クリエイトS <3148> [東証P]
 売上高・利益ともに過去最高更新続き株主配当にも注力。
△クリレスHD <3387> [東証P]
 3~5月期最終13%増益で1対2の株式分割実施。
△TSIHD <3608> [東証P]
 6%中盤取得の自社株買いと3~5月期の最終益3.6倍に好感。
△PRTIME <3922> [東証P]
 3~5月期の営業利益8割増が支援材料。
△レイ <4317> [東証S]
 大型映像機材の稼働活発で上期業績予想を上方修正。
△Gunosy <6047> [東証P]
 今5月期営業36%増益見込み自社株買いも発表。
△フロイント <6312> [東証S]
 MBO実施でTOB価格にサヤ寄せの動き。
△扶桑電通 <7505> [東証S]
 25年9月期業績予想及び配当予想を上方修正。

▼ヴレインS <135A> [東証G]
 3~5月期営業赤字で失望売り。
▼データセク <3905> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)PRTIME <3922>、(2)DDグループ <3073>、(3)Gunosy <6047>、(4)クリレスHD <3387>、(5)TSIHD <3608>、(6)クリエイトS <3148>、(7)古河電 <5801>、(8)わらべ日洋 <2918>、(9)トランザク <7818>、(10)佐鳥電機 <7420>。
 値下がり率上位10傑は(1)IDOM <7599>、(2)栗本鉄 <5602>、(3)gumi <3903>、(4)メドレー <4480>、(5)サイゼリヤ <7581>、(6)北里 <368A>、(7)極東証券 <8706>、(8)プロレド <7034>、(9)カーブスHD <7085>、(10)Jディスプレ <6740>。

【大引け】

 日経平均は前日比218.40円(0.55%)高の3万9678.02円。TOPIXは前日比2.50(0.09%)高の2825.31。出来高は概算で15億7680万株。東証プライムの値上がり銘柄数は626、値下がり銘柄数は932となった。東証グロース250指数は731.38ポイント(16.12ポイント安)。

[2025年7月15日]


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