シカゴ大豆市況=軒並み大幅反発、大口成約やドル売りが買いを支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/08    996.25    1,014.50      996.00     1,013.50     +18.50
   2025/09    988.25    1,006.75      988.25     1,005.75     +18.50
   2025/11  1,002.50    1,021.75    1,002.50     1,020.50     +18.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       219,027         177,015         881,394  (+  5,319)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月22日−7月26日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は軒並み大幅反発。終値の前日比は14.25〜18.75セント高。中心限月
の11月限は前日比18.75セント高の1020.50セント。
 米農務省(USDA)が仕向け地不明として大口成約を発表したうえ、ドル売りが強
まったことで輸出増加期待が高まった。期近11月限は一時、7月8日以来の水準まで
浮上。7月上旬まで1015セントを上回る水準で推移した後に1000セント割れま
で値を落とす動きが見られ、売り警戒感が強まったことも買い支援要因となった。
 11月限は1002.50セントで取引を開始した後は引けにかけて値位置を切り上
げる堅調な展開となった。1010セントを突破した後はしばらくもちあったが、米国
の時間帯を迎えるとさらに地合いを引き締め1020セントを突破。終盤に1021.
75セントの高値を付けた後、この日の高値圏を維持したまま終了。
 米農務省(USDA)は仕向け地不明で25/26年度積みの大豆12万トンの大口
成約を発表した。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺北部などの最高気温が20℃以下に留まる
など、北部で気温が低下し荒天となっている。対照的にコーンベルト南部および東部で
は最高気温が34℃に達するなど高温多湿となっている。
 今週は強い勢力の寒冷前線の接近に伴いプレーンズ中部、オハイオバレーに接近する
だろう。
 6〜10日間予報に関しては7月21〜25日にかけて米東部の気温は平年並〜平年
を上回る見込み。一方、東部の雨量は平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは広い範囲で曇天または慈雨となり気温は低下。モンタナ州及びダコタ
州の最高気温は20℃以下に留まっている。
 一方の南部ではオハイオリバー周辺で散発的な降雨。南部の天気は乾燥傾向にあり、
土壌水分の乾燥が進んでいる。

 大豆製品は、大豆粕・大豆油ともに上伸。原油市場の軟調な動きが重石となり、大豆
油の上げ幅は抑制された。
 大豆粕12月限は前日比4.00ドル高の283.5ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは北部で気温が低下し荒天となる。
・コーンベルト南部および東部では最高気温が34℃に達するなど高温多湿に。
・プレーンズでは広い範囲で曇天または慈雨となり気温は低下。
・USDAは仕向け地不明で25/26年度積みの大豆12万トンの大口成約を発表。

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