【本日の見通し】ドル円は上昇警戒も、急落経て、上下にリスク 昨日の海外市場でドル円は148円台後半から146円90銭台までの大きな急落を見せた。トランプ大統領がパウエル議長の解任について共和党議員に賛否を確認し、賛同した議員が複数出たとの一部報道がきっかけとなった。大統領はその後の会見で報道を否定、解任の可能性は低いとしたことで買い戻しが入ったが、市場はリスク警戒の動きがくすぶっている。 もっとも流れは上方向か。149円台からの買いに少し慎重も、火曜日の米消費者物価指数(CPI)の力強い伸びもあり、利下げ期待後退からのドル高を意識する動きが広がっている。昨日の急落でドル買いポジションの整理が進んだこともあり、次に149円をトライするような動きになるとあっさりと上を付ける可能性もありそう。 ただ、リスク警戒がくすぶる中で、今日の市場でどこまで積極的にドル買いが進むかは難しい判断となる。議長の解任報道で急落した後、大統領の否定で148円30銭台まで反発も、その後147円台半ばまで落とすなど、ドル買いに少し慎重になっている面も見られる。上方向の意識は継続も、上下のリスクを意識しながらの展開。 ユーロドルは1.1560台を付けた後、議長解任観測に1.17台まで急騰。その後下げて1.16台前半で東京朝を迎えている。この後も上値の重さが意識されるが、ドル円同様に上下ともに動きを警戒したい。 ユーロ円は173円台からじりじりと下げた後、パウエル議長解任観測報道前後に上下も、ドル主導で動きが見られたことで、やや蚊帳の外となった。この後も不安定な動きが見込まれる。 MINKABUPRESS 山岡
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