[本日の見通し]石油=下落、ロシア敵視もNATOはそれぞれの利益を優先

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年12月限は下落。ただ、夜間取引で売りは一巡し
ている。

 ウクライナ紛争の停戦を目指していたトランプ米大統領はロシアと対話を重ねていた
ものの、合意が見えないなかで態度を転換させつつある。米国がロシア深部を攻撃可能
な兵器をウクライナに供給するならば、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の対立
は新たな段階を迎える。
 ただ、米国はNATO加盟国が米国製の兵器を購入し、ウクライナへ供給する計画を
明らかにしているものの、ドイツやフランス、ハンガリーが異を唱えている。ドイツや
フランス、英国はロシアを敵視し、防衛費を拡大させつつ衝突に備えているものの、米
国製の兵器購入には否定的である。報道によれば、マクロン仏大統領は欧州製の兵器を
優先させるべきと考えている。いずれの軍需産業を利するべきか主張が対立し、足並み
が揃っていない。ロシアとNATOの軍事衝突開始は時間の問題だろうが、NATO加
盟国の意見の対立が調整されるまで猶予はありそうだ。
 時間外取引でニューヨーク原油8月限は前日比0.48ドル高の66.86ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは66.58ドルから66.86ドル。
 原油12月限の予想レンジは6万0000円から6万1000円、ガソリン先限は
7万7500円から7万8500円、灯油先限は8万0500円から8万1500円。
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