ドル買い圧力継続、前日NY市場の乱高下の後 ドル円は148円台後半=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い圧力継続、前日NY市場の乱高下の後 ドル円は148円台後半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買い圧力が継続している。前日NY市場ではドル円が146円付近から148円付近で乱高下した。トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任との報道がドル売りに、その後のトランプ大統領による否定発言でドル買い反応を広げていた。結局はドル高軌道を回復した。東京市場でもドル買いが進行し、ドル円は148円台後半へと買われた。ロンドン市場では比較的値動きが落ち着くなかで、さらに148.80台へと高値を伸ばしている。ロンドン朝方には英雇用統計が発表され、失業率が予想外の上昇となった。ポンドドルが1.34付近から1.33台後半へと下押しされる場面があった。ユーロドルは1.16台割れから1.1570付近へと下落。ポンドドル以上の下げ幅となった。特段のユーロ売り材料は見当たらず、前日の乱高下のあとのポジション調整とみられている。欧州株は前日の米株高を受けて堅調に推移。ユーロ円は172円台、ポンド円は199円台乗せなど前日よりも円安水準で取引されている。パウエル解任騒ぎが落ち着いたことが安心材料となる面も指摘されている。

 ドル円は148円台後半での取引。前日NY後半のドル高の勢いを受けて、きょうも堅調に推移。東京朝方の147.73近辺を安値に148円台後半へと買われている。ロンドン時間に入ると値動きは限定的となっているが、そのなかで高値を148.83近辺まで一時更新している。その後も高止まりが続いている。米10年債利回りは4.46%台から4.48%台での振幅にとどまっている。

 ユーロドルは1.15台後半での取引。東京朝方の1.1643近辺を高値に売られている。ロンドン朝方には1.16台割れから1.1573近辺まで下げが加速した。その後は下げ一服も1.16台乗せでは売りが入っている。ユーロ円は東京午前から昼過ぎにかけて買われ、172円台割れ水準から172.67近辺まで上昇。その後は売買が交錯しているが172円台を維持しての取引となっている。対ポンドではユーロ売りが優勢。ユーロ買いポジションに対する調整圧力がやや勝っている。

 ポンドドルは1.34付近での取引。東京朝方の1.3430近辺を高値に上値重く推移している。ロンドン朝方に発表された英ILO失業率が4.7%と前回の4.6%から予想外の上昇となり、有給従業員数も減少した。ポンドドルは安値を1.3374近辺まで広げた。しかし、その後は意外にも底堅く推移しており1.34台を回復する場面がみられている。ポンド円は東京朝方の198.25近辺を安値に買われており、ロンドン序盤には高値を199.40付近に伸ばしている。ユーロポンドは0.8680付近から0.8645付近へと軟化しており、ユーロ売り・ポンド買いの動きとなっている。英雇用統計の悪化に対するポンド売りは限定的だった。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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