NY原油市況=反発、イラク北部クルド自治区の減産で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     66.60       67.69       66.29       67.54        + 1.16
  2025/09     65.36       66.36       65.02       66.23        + 1.04
  2025/10     64.29       65.27       64.00       65.15        + 0.96
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              917,999             2,072,489    ( + 13,763)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     246.46    + 7.31
                            2025/09     243.47    + 6.75
         改質ガソリン       2025/08     217.04    + 2.64
                            2025/09     212.91    + 2.77
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.04〜
1.16ドル高。その他の限月は0.60〜0.96ドル高。
 イラク北部のクルド自治区の油田にドローン攻撃が続いていることが相場を押し上げ
た。クルド自治区で発生している減産は日量15万バレル規模で、それほど大きくはな
いものの、季節的な要因もあって世界的な供給がややタイトであるとみられていること
が買いを誘っている。油田攻撃の犯行声明は出ていないが、親イランの武装組織である
との指摘がある。
 トランプ米政権が8月1日から多くの国に対して追加関税を発動する見通しであるこ
とは重し。まだ協議を継続する期間は残されているものの、発動した場合の世界的な景
気悪化が警戒されている。米国のインフレ再燃も懸念要因。
 6月の米小売売上高が堅調だったことは支援要因。ただ、米エネルギー情報局(EI
A)が発表した週報でガソリン需要は弱含んでおり、米小売売上高の結果はあまり材料
視されていない。
 時間外取引で8月限は買い優勢で推移する時間帯が多かったが、上値は伸びず、一時
66.29ドルまでマイナス転換した。ただ、通常取引開始後は堅調で、67.69ド
ルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・イスラエルはシリア南部を占領する=ネタニヤフ首相
・イスラエルはドルーズ派保護を口実として利用=エルドアン・トルコ大統領
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