NY原油市況=続落、8月1日の関税期日控えて景気悪化懸念が強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     67.12       67.13       65.99       66.21        - 0.99
  2025/09     65.77       65.86       64.82       65.31        - 0.64
  2025/10     64.84       64.95       64.00       64.46        - 0.56
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              578,757             2,008,173    ( - 34,635)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     245.18    - 5.74
                            2025/09     242.10    - 5.51
         改質ガソリン       2025/08     210.19    - 3.00
                            2025/09     206.94    - 2.62
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.99〜
0.64ドル安。その他の限月は0.56〜0.34ドル安。
 8月1日の関税発動期日を控えて、米国と欧州などの貿易交渉が停滞していると見ら
れることが重しとなった。トランプ米政権の追加関税が発動した場合、欧州連合(E
U)は用意している報復措置を実行する見通しで世界経済を圧迫する公算。
 8月12日の米中間の関税一時停止期限について、柔軟な対応が期待されていること
は支援要因。ベッセント米財務長官は来週28、29日にストックホルムで中国当局者
と会談すると発表したほか、中国との協議は「新たなレベル」に移行したとの認識を示
すなど、対話が前進しているもよう。
 ただ、米国がロシア産石油の購入国に100%の関税を課す場合、米国に従うよう欧
州に促すとベッセント米財務長官が述べていることは懸念要因。米国はロシア産石油を
輸入する中国やインド、ブラジルなどBRICS諸国に圧力を強めている。
 時間外取引で9月限は軟調。通常取引開始後は64.82ドルまで下げ幅を広げた。
ただ、引けにかけては下げ幅を削った。
 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重しとなっ
た。
今日の材料
・イスラエル軍はガザ地区の60%を完全に掌握
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比57万7000バレル減
・ガソリン在庫は同122万8000バレル減
・留出油在庫は同348万バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比31万4000バレル増
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