【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが期近8月限を除き上昇。ニューヨーク 安、1ドル=146円台の円高を受けて序盤、期先は小安く推移した、金の上伸、ドル 建て現物相場が下値切り上げ、株高に支援され、先限からプラスサイドに浮上となっ た。先限が6200円台を回復する上昇となると、地合いが好転し、他限月がつれ高と なった。期近8月限が97円安から136円安まで下げ幅を拡大しているが、前日 172円高となった修整安のため、他限月への影響は限定的。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時37分現在の前営業日比は、プラチナが136円安〜60円高、プラチナ ミニが14.0〜56.5円高、プラチナスポットが23円高、パラジウムが出来 ず。 午前11時37分現在の出来高は、プラチナが6814枚、プラチナミニが565 枚、プラチナスポットが1882枚、パラジウムが0枚。 【プラチナはNY安、円高を悪材料を織り込む】 プラチナは8月限が前日、172円高で引けた反動で利食い売り先行もようだが、2 番限以降は序盤でニューヨーク安、円高の悪材料を織り込んだ。日米の関税交渉が合意 に達し、日本に対する相互関税は15%になると表明した。東京株式市場で自動車、ま た自動車部品関連株は、ほぼ全面高。ただニューヨークプラチナ時間外取引は、ほぼ横 ばいで推移し、波及効果は感じられず。 プラチナ先限は夜間取引で6165円まで下落した。前日の安値6133円までの下 落にはならず、夜間取引は6170円台で小幅安でもみあいとなった。日中取引は序盤 の30分間は小幅安だったが、9時半過ぎから地合いを引き締め、6249円まで急騰 した。その後、6185円に反落する乱高下となったが、10時以降はジリ高となり、 6240円前後で落ち着いた展開。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、下値堅く推移。朝方に1432.20ドルの安値を つけたが、日米の関税合意を受け、午前9時半頃から地合いを引き締め、10時半頃に 1447ドル台まで上昇。1450ドルが抵抗線となり、反落したが、1430ドル台 後半でしっかり。 午前11時30分現在、プラチナは1437.50ドル、パラジウムが1269.0 1ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1453.35ドル、パラジウムが 1261.38ドル。 MINKABU PRESS
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