NY原油市況=小幅続落、EUと米国の通商合意を期待も警戒感根強い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/09     65.49       65.78       64.71       65.25        - 0.06
  2025/10     64.59       64.90       63.95       64.49        + 0.03
  2025/11     64.03       64.28       63.45       63.96        + 0.07
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              734,446             2,002,916    ( - 5,257)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     244.90    - 0.28
                            2025/09     242.28    + 0.18
         改質ガソリン       2025/08     212.13    + 1.94
                            2025/09     208.81    + 1.87
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の当限は小幅続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.06ド
ル安〜0.03ドル高。その他の限月は0.04〜0.13ドル高。
 来週の関税発動期日を控えて、日本と米国が合意に至ったほか、米国と欧州連合(E
U)も合意に向けて前進していると伝わったことが相場を支えた反面、米国の関税政策
による景気悪化懸念が根強いことが上値を抑えた。報道によるとEUは一律15%関税
を受け入れる用意があるが、トランプ米大統領の態度は不明であるほか、航空関連や一
部の医療機器、後発医薬品、いくつかの蒸留酒などが一律関税から除外される可能性が
ある。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所稼働率が95.5%まで上
昇し、今年の最高水準を更新したことも支援要因。季節的なガソリン需要は伸び悩んで
いるが、石油製品需要の4週間移動平均は日量2057万6000バレルと堅調に推
移。その他製品の需要が4週間移動平均で日量534万8000バレルまで拡大し、全
体を支えている。
 時間外取引で9月限は65.78ドルまで強含んだものの、通常取引開始に向けては
マイナス圏で推移した。通常取引序盤には64.71ドルまで軟化。ただ、その後は買
い戻しが優勢となり、下げ幅をほぼ消した。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの当限は小幅続落。原油相場の売り
買いが交錯し、製品の足並みは揃わず。
今日の材料
・米カリフォルニア当局が米バレロ・エナジーの製油所の買い手を模索=ロイター
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比57万7000バレル減
・ガソリン在庫は同122万8000バレル減
・留出油在庫は同348万バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比31万4000バレル増
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