NY金・銀市況=続落、欧米の関税交渉で利食い売りが続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 8)  3398.6     3401.1      3355.2      3373.5     - 24.1
          (25/12)  3455.9     3458.1      3411.3      3431.1     - 24.0
   銀     (25/ 9)  3953.0     3966.0      3893.0      3922.4     - 27.9
         (25/12)  4005.5     4012.5      3944.0      3972.0     - 28.0
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           290,773       343,259       484,112        (-  5,311)
  銀           54,226        68,872       174,259        (+    580)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,693.91  - 316.38
     前日  146.48/50   1.1773/75   ・ナスダック         21,057.96  +  37.94
     本日  146.96/98   1.1751/53   ・10年米国債利回り      4.41  +   0.03
・NY原油  (25/ 9)   66.03 + 0.78  ・SPDR保有金残高    954.80      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金、銀は続落。前日比は金が24.1〜23.1ドル安、中心限月の8
月限が24.1ドル安、銀が28.4〜25.7セント安、中心限月の9月限は
27.9セント安。
 金8月限は続落。時間外取引では、欧米の関税交渉で合意するとの見通しを受けて利
食い売りが出たことから、軟調となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中
取引では、序盤の手じまい売り一巡後は、欧州中央銀行(ECB)理事会で様子見姿勢
が示されたことを受けて下げ一服となった。
 銀9月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では3365.4〜3401.1ドルのレ
ンジで推移、前日比31.2ドル安の3366.4ドルとなった。8月限は高寄りした
のち、欧米の関税交渉で合意するとの見通しを受けて利食い売りが出たことから、軟調
となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。
 日中取引では、序盤の手じまい売りを受けて3355.2ドルまで下落した。その後
は、欧州中央銀行(ECB)理事会で様子見姿勢が示されたことを受けて下げ一服とな
り、3381.2ドルまで戻した。
 米国と欧州連合(EU)の関税交渉では、15%に設定することで合意する可能性が
あるという。欧州中央銀行(ECB)理事会で、8会合ぶりに利下げを見送った。EU
とトランプ米政権の関税交渉が続き、不確実性が根強い中、様子見姿勢を取った。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3904.0〜3966.0セントのレンジ
で推移し、前日比14.8セント安の3935.5セントとなった。9月限は高寄りし
たのち、金軟調につれ安となった。欧州時間に入ると、売りが一巡し、もみ合いとなっ
た。
 日中取引では、金軟調につれ安となり、3893.0セントまで下落した。その後
は、ドル高一服や金の下げ一服を受けて値を戻した。
 7月23日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比12万8604オンス増の
3761万6679オンス、銀は40万2925オンス減の4億9780万4174オ
ンス。

今日の材料
・7月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.3と、6
月の50.4から低下し、市場予想の50.7を下回った。
・7月のHCOBユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0で6月
の50.6から上昇し11カ月ぶりの高水準となった。サービス部門の活動が拡大し、
製造業も回復を示した。総合PMIは市場予想の50.8を上回った。
・7月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0で、6月の52.0か
ら予想以上に低下した。雇用の削減ペースが加速した。市場予想は51.8だった。
・欧州連合(EU)の加盟国は、930億ユーロ(1090億ドル)相当の米国製品に
対する報復関税措置を承認した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会で、8会合ぶりに利下げを見送った。欧州連合(E
U)とトランプ米政権の関税交渉が続き、不確実性が根強い中、様子見姿勢を取った。
・米新規失業保険申請件数は4000件減の21万7000件となった。減少は6週間
連続。4月以来3カ月ぶりの低水準となり、労働市場の安定が示された。ただ継続受給
件数は増加し、失業者が新たな職を得ることが難しい状況も示唆した。
・7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.6と、前月の52.9か
ら上昇し、昨年12月以来の高水準となった。ただ企業は財(モノ)やサービスの値上
げに動いており、関税の影響でインフレが下半期に加速するとのエコノミストの見方を
裏付ける内容となった。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。