シカゴ大豆市況=総じて反落、米国産地の天気が圧迫も輸出成約が下支え

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/08     1004.75     1008.25      996.50      998.75     - 5.50
  2025/09     1005.75     1009.50      998.25     1002.00     - 3.75
  2025/11     1024.50     1028.25     1016.75     1021.00     - 3.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電          267,339         885,984 (- 11,123)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月31日−8月4日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は総じて反落。終値の前営業日比は5.50セント安〜0.50セント高。中心
限月の11月限は3.25セント安の1021.00セント。

 米国産地の高温だが多湿傾向の天気が引き続き上値抑制要因となっているが、一方、
デイリー報告でメキシコ向けに大口輸出成約が発表されたことや米株高が下支え要因と
なり、下げ幅は大きくなかった。
 11月限は1024.50セントで取引を開始。そのあと1016.75〜
1028.25セントで推移して、引けは1021.00セントと、1020セント台
を維持した。

 米農務省(USDA)はこの日、メキシコ向けに2025/26年度積みで大豆14
万2500トンの大口輸出成約が報告されたことを発表した。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、動きの鈍い寒冷前線により、その北側のコーンベルト北部や五大
湖地域北部では低めの気温となり。一方南側のオハイオ川流域南部では高温多湿の天気
となっている。コーンベルト中部では、前線に沿ってまとまった降雨や雷雨が発生し
て、コーンや大豆に慈雨となっている。

 現在プレーンズ中部〜五大湖南部にかけて広がっている動きの鈍い寒冷前線は週末に
は徐々に消失するだろう。ただ消失する前にコーンベルト西部〜米国の北東部かけてま
とまった降雨が発生する見込み。
 6〜10日間予報に関しては、7月30日〜8月3日にかけて、米国の大半で、気
温、雨量ともに平年並み〜上回る見込み。ただプレーンズ北部では例外的に平年を下回
る気温となる見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、寒冷前線の北側のプレーンズ北部は低めの気温となっているが、南
側では最高気温が38℃を超える熱波となっている。前線に沿ったハイプレーンズ中部
〜カンザス州やミズーリ州では降雨や雷雨が残っている。夏作物にとっては慈雨となっ
ている。とくに乾燥していたオクラホマ州中部や西部では恵みとなった。

 米国南部では極めて高温多湿の天気になっている。米ガルフ沿岸中部や西部では、西
からの低気圧により強い降雨や雷雨となっている。

 大豆製品は、大豆粕は続落、大豆油は反落。大豆安に圧迫された。とくに大豆粕の下
げ幅が大きくなった。
 大豆粕12月限は前日比1.50ドル安の281.60ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは寒冷前線に分けられて、北部では低めの気温、南部では高温多湿の
 天気。中部では前線に沿って、コーンや大豆には慈雨。
・メキシコ向けに2025/26年度積みで大豆14万2500トンの大口輸出成約報
 告=USDA

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