NY原油市況=反落、米国とEUの貿易交渉合意に対する楽観論が後退

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/09     66.15      66.74      65.00      65.16      - 0.87
  2025/10     65.25      65.82      64.18      64.34      - 0.79
  2025/11     64.56      65.12      63.57      63.75      - 0.73
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電             726,769             2,002,421   (+  4,660)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/08     240.62    - 0.67
                   2025/09     237.91    - 0.96
改質ガソリン        2025/08     209.70    - 0.72
                   2025/09     206.33    - 1.21
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.87〜0.79ド
ル安、その他の限月は0.73〜0.55ドル安。中心限月の9月限は0.87ドル安
の65.16ドル。

 ドル高傾向に加えて、8月1日の米国の関税発動を控えて、トランプ米大統領がこの
日、欧州連合(EU)と関税引き下げで合意が成立する確率は「半々」だと語ったこと
で、前日支援材料となった楽観論が後退した。前日は楽観論で上昇していだけに反動安
が大きくなった。トランプ米大統領とEUのフォンデアライエン委員長が27日に英国
で合意に向けた最終協議を行う見通し。
 9月限は、アジアの時間帯〜欧州の時間帯の時間外取引では66ドル台を維持して推
移して、アジアの時間帯にこの日の高値となる66.74ドルほを付けた。そのあと米
国の時間帯に急落して65.00ドルちょうどまで崩れた。その後は若干戻して引け
た。
 ロイター通信によると、ロシア政府は国内のガソリン価格の高騰に対応するため、同
国のガソリンの輸出規制をここ数日間のうちに導入する見込み。関係筋によると、28
日に発表される可能性が高いという。

 今年2月にトランプ米大統領がベネズエラで米石油大手シェブロンの操業ライセンス
取り消しを発表して、実質同社のベネズエラでの操業が停止しているが、ロイター通信
によると、関係者談として、同社にベネズエラでの限定的な操業再開を認める方針とい
う。

 米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は415
基と、前週比7基減となった。
 改質ガソリン、ヒーティングオイルはともに続落。原油安に追随する形で軟調な展
開。

今日の材料
・ロシア、28日にもガソリンの輸出規制を発表へ
・ベネズエラで米石油大手シェブロンの限定的な操業再開を認める方針
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は415基と、前週比7基減=ベーカー・
 フューズ

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。