●週間見通し穀物、安値ボックスを継続する=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は安値圏で保ち合い気味の展開になった。産地では深刻なホット・アンド・ドラ
イは回避されており、豊作見通しの上値圧迫が続いている。受粉期も終盤に差し掛かる
が、天候リスク織り込みの必要性は乏しい。一方で、下げ過ぎ感や売られ過ぎ感も強く
なっており、大きく値を崩すことはなかった。新規売買材料を欠いていることもあり、
上下双方に値動きが限定された。通商協議の行方も注目されているが、相場に対する影
響は限定的だった。
 今週も安値圏で売買が交錯する見通し。豊作見通しの上値圧迫が続くが、トウモロコ
シ400セント、大豆1000セント水準でのサポートは強く、明確な方向性を打ち出
しづらい。既に豊作は決定的であり、天候要因で大きく上昇することは難しい。ただ
し、その豊作見通しを前提にしても十分な値下がりが進んでおり、大きな下落余地が想
定される値位置ではない。急落一服後の安値保ち合い相場への移行が進む見通し。米中
通商協議には注意が必要。
 予想レンジは、トウモロコシが410〜430セント、大豆が1000〜1040セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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