ロシア産石油の供給不安で70ドル台まで値上がりしていたが、上げ一服となってい る。トランプ米大統領の対ロシア制裁には不透明感も強いが、通商交渉の期限切れを迎 えたことで、改めて需要不安の織り込みが優勢になっている。通商環境を巡る不確実性 は緩和されるが、一方で各国に高い税率の関税が課せられる状況に変化はみられない。 米国に限らず世界経済の成長を阻害するのは明らかであり、関税発動後の世界経済の成 長鈍化、需要の伸び鈍化のリスクが織り込まれている。 対ロシア制裁の議論については、ロシア側の反応が鈍い。ウクライナ戦争の停戦に向 けて譲歩を見せるのか、ロシア産石油輸入国に対する関税にどのように対応していくの かは見えてこない。8月の大きなリスク要因になるが、関税交渉と同様に「TACO」 であれば、原油相場の上昇は売り場になる。「TACO」でない場合には、ロシア産石 油供給環境が急変することで原油相場は急伸する可能性もある。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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